名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-13 角道オープン四間飛車(3)

2023-08-07 | 基本定跡の研究

角交換四間飛車に対しては

46歩~47銀とするのが基本です。ただし44歩47銀45歩同歩同飛に36角

安易に46歩42飛とすると評価値が下がってしまうところでした。47銀は動かしにくいし、4筋を攻められるのも嫌、作戦負けです。でもこの場合だけは63歩が浮いているので、角を打てば馬が作れます。65飛としても66銀64飛55銀65飛56銀

飛を追いかけて角を成り込めば先手有利になります。よって後手は4筋の歩を切ることができず、

戻した局面から、72銀47銀24歩88玉22飛78金44銀36歩35歩

向い飛車にして、銀で3筋の歩を交換というのがよくある指し方でした。35同歩同銀66角

この角打はそれに対応する反撃策で、44角に同角ではなくて、36歩66角同歩44銀

手得を主張して駒組勝負になります。従来は75の位を取っていたのですが、AIの好きなのは37桂33桂29飛

飛の横利きを通しておいて、52金左には96歩94歩65歩

6筋の位を取ったというよりは、66角~45歩の筋を見ているのでしょう。

少し戻って52金左ではなくて42金

これは先手の66角の筋に備えておくものです。96歩94歩86銀21飛95歩

後手の42金21飛の形は、左右逆にして角換わりでよく見かける形ですね。角交換四間飛車でも良く出てきます。対して先手は86銀から端攻めです。いかにもAIらしい手で、95同歩同銀同香同香93歩98香84銀77桂

99飛~92歩~91歩成同玉93香成・・・と進めば先手の勝ち筋です。55銀67金左95銀、緊急の受けに56歩

うるさい55銀を追ってから95銀を取りたいわけで、66銀同金84銀35歩

これくらいをAIは最善の手順としていますが、評価値は+354の先手有利です。

かなり戻りますが

この図から35同歩同銀に66角ではなくて、68金右

固めて待っているのが最善だと言います。44銀と引いてくれたら、1歩持ったまま駒組を進めます。(66歩~75歩から穴熊に組み替えるというのを推奨しています。) この図で後手が36歩を打ったら、38飛25歩36銀

玉を固めてあるので、カウンターでさばきに行きます。46銀25歩もまずまずのようで、36同銀同飛47角には35飛

26歩には23歩同飛32銀と攻めます。29角成ならば66角33銀34歩44銀45歩

飛の取り合いで先手有利だと。(評価値では+503)

いずれにせよ、後手が何か動いても、47銀型は対応しやすいのでした。AIは従来の定跡と違う順を指摘してくれます。

 

 

 

 

 


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