名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS2-6 先手三間飛車に左64銀急戦(1)

2023-12-14 | 基本定跡の研究

これも青野照市先生の定跡本に書いてあるのですが、

左64銀急戦はどうでしょうか。後手四間飛車よりも2手遅れているので、本筋とは思えませんが。後手四間飛車に対しては旗色が悪かった急戦です。先手は2手指せるわけですが、67銀75歩47金

36歩~47金の2手は、横からの攻めに弱くなっています。後手の攻めは成立するでしょうか? 定跡本の出版日の関係で、76歩同銀72飛

先に8筋を突き捨てるのは出始めた頃でした。メインの定跡に86歩同歩が入っていません。でもこれが幸いしているようなのです。65歩77角成同飛22角

64歩77角成同桂76飛は、67金とできないので後手有利になります。8筋の突き捨てが入っていないので、持ち歩の数が違うから、77角成の時に73歩同飛74歩という筋もありません。75歩が仕方なく、53銀45歩

45歩の所は他の手もあるのでしょうが、自陣角を打つためです。定跡本では74歩83角71飛74角成同飛同歩・・・と進むのですが、AIによると77角成同桂68飛だと。

69から打つのは、先手に66角を打たせないため。37角92飛85銀

76歩同銀99飛成

74歩44歩66角43金右75銀79竜

絶対手ではない手順ですが、この図の評価値は-46の互角です。後手番で仕掛けてこれくらいなら許容できるか、というくらいの差でしょう。

86歩同歩が入っている方の変化は

この図から76歩同銀86歩同歩72飛

65歩77角成73歩同飛74歩・・・もありますし、74歩同飛65歩77角成同飛もあります。

定跡のおさらいとしては、22角64歩77角成65銀

75飛77桂同飛成54銀

後手四間飛車の時とは先手陣の形が違いますが、はっきり先手有利です。評価値は+791

ということで

後手が角を打てないならば、53銀引75歩72飛78飛

44角77角同角成同桂87歩

87同銀67角79飛44歩

よくわからない手順が続いて、形勢は互角です。評価値は-27

他の変化も調べ出すときりがないですが、形勢は互角のようです。後手番の急戦と思って満足するか、振り飛車で互角ならば満足と見るか。

 

 


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