名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

SS2-6 先手三間飛車に左64銀急戦(2)

2023-12-15 | 基本定跡の研究

先手が高美濃にするのは後手が攻めやすい意味もあったので、

98香と待ってみましょうか。普通の後手四間飛車に左46銀急戦の場合と比べると36歩と98香が入っています。後手が41金のまま仕掛けていないから、42金上と46歩の交換もあります。後手にとって条件が悪くなっているはずですが。76歩同銀72飛65歩

後手が86歩同歩を入れていない場合を先に調べてみます。65歩の所では88角とか67金の変化もありますが、省略します。77角成同飛53銀引(22角などとは打ちにくい) 67銀

77飛成同桂79角

この角打があるのが先手陣の欠陥でした。57角同角成同金76歩同金78飛67銀98飛成

先手陣を乱して、先に香を取った図です。評価値は+35、互角です。

後手が8筋の突き捨てを入れた場合は、

76歩同銀86歩同歩72飛65歩

65歩の所では74歩同飛65歩もあるのでしたね。77角成同飛22角64歩77角成73歩

73同飛74歩、同飛は65銀で先手有利になるので、76馬

73歩成同桂63歩成、普通は同銀ですが、AIによると63同金のほうが少し良いと。

61飛には41飛と合わせて、同飛成同金64歩同金61飛51銀打

91飛成98馬

(98香がマイナスになって) 後手だけ桂を取って駒得になりそうな展開です。評価値は-8の互角。

後手番でかなり遅れた仕掛けになるのですが、互角にはなるようです。後手四間飛車に対しても互角だったことを思えば善戦しているとはいえるでしょう。採用したいかどうかは人によります。振り飛車党としては、定跡の変化を知っていれば対応できるのですが、三間飛車専門だと、後手の急戦は想定していないかも。ちょっと勉強しておきましょう。

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  SS2-6 先手三間飛車に左64銀... | トップ |  SS2-6 先手三間飛車に左64銀... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

基本定跡の研究」カテゴリの最新記事