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SS2-2 三間飛車に45歩急戦の新研究(1)

2023-11-07 | 基本定跡の研究

三間飛車に対しての急戦としては、45歩以外の攻め方は難しいです。対四間飛車のように右46銀、左46銀は馬鹿らしいですし。基本定跡を検討するという趣旨からは外れるのですが、いくつかアイデアがありますので、新しい定跡作りを考えてみましょう。

前の記事を参照してもらうと、

56歩54歩が入っていない形でも72銀には45歩の仕掛けが利きます。後手の最善は22飛でした。56歩を突いていないのを生かして、47銀54歩56銀72銀

腰掛け銀にしてみます。この形ですぐに45歩は難しいので、96歩94歩16歩53銀29飛64歩45歩

ちょっと有効そうな手待ちをして、後手が64歩53銀の形になったら仕掛けられるのです。ねらいは45同歩同桂88角成同銀44銀31角

64角成とすれば先手有利になります。42飛46歩の図で

評価値は+241の先手良し。いつでも角飛を交換できます。

後手としては

45同歩としないで63銀の我慢が最善です。44歩同角同角同銀

31角の筋はないので、88角43歩45銀

55歩24歩同歩23歩同飛34銀

22飛45歩に33歩

44銀が逃げると55角が気持ちよいところでした。44歩34歩43歩成同金55角44歩45歩

この図の評価値は+110、まだ先は長そうですが、後手陣が乱れているので、先手ペースで攻めが続きそうです。

ということで後手は53銀64歩の形にはしにくいわけですが、

64歩の代わりに84歩でしょうか。AIの好みは68金上の二枚金のようです。42飛15歩12香26飛64銀

隙を作らないで待たれると45歩の仕掛けがないです。66歩74歩65歩73銀引

6筋の位は取ったけれど、86歩41飛77角83銀88銀72金

どこかで45歩の攻めを決行したいのですが、AIに聞いてもいつになることかはっきりしません。評価値は+100ほどなので、悪いことはないのですが。

ということでこの腰掛け銀のアイデアは今一つでした。最後の図は私の好みではありますが。

 

 

 


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