名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS2-10 先手石田流持久戦(18)

2024-02-03 | 基本定跡の研究

77角型の続きで

後手がより慎重に、12香の前に飛を浮いて、67銀に94歩

95角の筋も消してから、59角12香

穴熊にした場合はどうでしょうか。77桂11玉36歩22銀37角

これは楠本 (誠二) 流対潜石田ですね。後手陣の形が違いますが、奇襲大全という本に出ています。93香56銀54銀16歩14歩26歩

先手は楠本流の18玉ではなくて、銀冠に囲って待つのが良いようですが、評価値は+120ほどですから先手の作戦勝ちなのでしょう。これは後手が先手の仕掛けを警戒した指し方ですが、先手が (昨日調べた) 65歩の仕掛けではなくて、角を転回すれば、これに似た形になるのではないでしょうか。

ただしAIに聞くと、

ここでは93香ではなくて、32金56銀24歩

銀冠を目指す方が良いと言います。互いの駒組は

居飛車穴熊から銀冠、銀冠から穴熊、ということになり、評価値は0付近の互角です。

戻ってこの図から

先手が65歩と仕掛けると、65同歩74歩同歩91角成75歩

実は63銀型だと、先手の飛が捕獲されるのです。75同飛74銀に同飛しかなさそうですが、74同飛78歩73桂

この図の評価値は-257の後手良しです。

つまり先手が77角を選んだ場合は

この図を目指して、形勢は互角だろうという結論です。

 


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