後手としては
7筋は84飛と受けて
穴熊を目指すことのほうが多いのではないでしょうか。戸辺先生は
金を78に上がってから65歩を勧めています。おとなしく44歩ならば、67銀31金74歩と仕掛けます。
手元にないのですが、小倉久史先生の下町流三間飛車にあったと思います。74歩同歩66角82飛74飛
84飛のぶつけがあるので、73銀76飛54歩77桂
52金74歩62銀75飛
これで飛交換をねらいます。この図の評価値は+121の先手ペースです。
AIで確認すると
この図では73銀ではなくて、86歩同歩同飛だと。 (後のことを考えて) 88歩の受けに
73銀77飛66飛
66同銀45歩には67飛の受けが最善で
46歩同歩47歩
これは同銀に94角のねらいです。なので66銀を取られないように75銀ですが、74歩86銀48歩成同金59角68飛打
68同角成同飛51金
すごい手順ですが、これで評価値は0近辺の互角です。
どうも先手の動きは早すぎたようです。この図から
44歩には16歩54歩15歩52金66角
後手にもう少し囲わせると飛交換 (や飛切り) ができなくなります。82飛46歩43金77桂
24角と揺さぶられますが、47銀53銀58銀左
じっくりした展開でも、いつかは74歩からの打開があります。評価値はまだ+104ですが、先手の作戦勝ちでしょう。