名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS2-8 先手石田流 早石田(1)

2023-12-25 | 基本定跡の研究

この項目の定跡書は、所司和晴先生の「早分かり石田流ガイド」を使います。初手から、76歩34歩75歩

3手目が早くも石田流だとわかる手なので、後手としても (相振りを含めて) いろいろな指し手があります。とりあえずは84歩に限定しておいて、78飛の時に88角成同銀45角は76角

後手石田流の時に見たように、54歩や42玉が入っていなければこの角打で両成に対応できます。42玉に38銀と守ることが可能で (美濃囲いにしやすい) 、54角に16歩

76角同飛28角には17香と逃げられるから大丈夫です。この図の評価値は+44、後手としては催促されなければ54角とぶつける必要がない (評価値は0付近) のですが、無理にこんなことをしなくてもよいでしょう。

ということで

84歩78飛85歩の進行を考えますが、76飛と浮く手があるとか。

88角成同銀45角には66飛

27角成に74歩同歩55角22銀36歩

後手は63飛成を防ぎにくいのです。26馬58玉64歩

これは飛角交換を催促して、26馬を使おうという良い感じの手なのですが、82角成同銀63飛成

この図の評価値は+168の先手もち。後手の馬作りは失敗でした。

ということで

ここでは88角成 (石田本組を防ぐため) 同銀42玉

これは升田式石田流になりそうな進行です。後手が知らないとはまってしまいそうなので、注意が必要です。

 

 


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