この項目の定跡書は、所司和晴先生の「早分かり石田流ガイド」を使います。初手から、76歩34歩75歩
3手目が早くも石田流だとわかる手なので、後手としても (相振りを含めて) いろいろな指し手があります。とりあえずは84歩に限定しておいて、78飛の時に88角成同銀45角は76角
後手石田流の時に見たように、54歩や42玉が入っていなければこの角打で両成に対応できます。42玉に38銀と守ることが可能で (美濃囲いにしやすい) 、54角に16歩
76角同飛28角には17香と逃げられるから大丈夫です。この図の評価値は+44、後手としては催促されなければ54角とぶつける必要がない (評価値は0付近) のですが、無理にこんなことをしなくてもよいでしょう。
ということで
84歩78飛85歩の進行を考えますが、76飛と浮く手があるとか。
88角成同銀45角には66飛
27角成に74歩同歩55角22銀36歩
後手は63飛成を防ぎにくいのです。26馬58玉64歩
これは飛角交換を催促して、26馬を使おうという良い感じの手なのですが、82角成同銀63飛成
この図の評価値は+168の先手もち。後手の馬作りは失敗でした。
ということで
ここでは88角成 (石田本組を防ぐため) 同銀42玉
これは升田式石田流になりそうな進行です。後手が知らないとはまってしまいそうなので、注意が必要です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます