名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS2-10 先手石田流持久戦(7)

2024-01-22 | 基本定跡の研究

テーマは次に移ります。後手は左美濃ではなくて32玉型 (舟囲い) 。この図です。

先手は石田流ですが、68銀よりも58金左を先にする方が含みが多いです。42銀38銀72金

これで後手の棒金が濃厚です。16歩14歩96歩94歩77桂

先手は石田流本組を目指したら、84金97角84金

金が棒で出てくるので棒金戦法、これは対石田流に特化しています。 (角落ち上手ならばありますが。) 攻め方は2通りありますが、95歩同歩同金

端から動くのがシンプルです。放置すると8,9筋から破れるので、先手が動くのですが、所司先生によると74歩同歩64角

豪快なさばきですが、荒い攻めに見えます。AIによると64同銀95香の時に75銀があって

飛も切るわけにはいかず、96飛92歩

この図の評価値は-81の後手ペース。ただし92香成同香93歩同桂94飛84銀・・・駒得なので受け続けなければならないですが。

戻って

64同銀95香に同香とした場合は、74飛73銀と進みます。

所司先生は94飛93香34飛が先手良しだから、後手は仕掛ける前に44歩を突いておきなさいというのですが。でもAIに聞くと、94飛には93歩

34飛には33香ですね。だから95飛84銀98飛86歩同歩87角

この図の評価値は-180の後手良しです。馬を作れば駒得が広るし、受けやすいということでしょう。

なので先手としては

94飛ではなくて34飛だということになるのですが。33銀94飛93香74歩

62銀や64銀には73金の打ち込み、84銀には92金で手が続くようです。後手の最善は94香73歩成同桂74歩72歩

この図の評価値は-200の後手良し。大駒を2枚失った先手の攻めが遅いということなのでしょう。

ということで

この角を捨てる反撃筋は後手が指せるというのが、今日の所の結論です。


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