昭和50年11月、有吉道夫先生と第25期王将戦です。
大山先生の四間飛車に有吉先生は玉頭位取りです。
大山先生は7筋の歩を交換。位が消えるとまずいので有吉先生がどう指すか。
右銀を繰り出します。金銀の交換は歓迎です。
落ち着いてきたみたいです。
ひと段落。
有吉先生は金銀の連繋がよくないので、桂馬の交換から
もう一回合わせて
いつもの形（凸矢倉、銀立矢倉）になりました。
桂馬の打ちあいはどちらが得か。
この歩をとれないので、有吉先生がうまく仕掛けの糸口をつかんだようです。
銀交換になり
打ちあいです。この時43飛に当たっている分だけ大山先生がまずそうです。
千日手模様の後、飛銀の取り合いになりました。
大山先生としては83の桂馬がさばけたのは大きいのですが
結局角を逃げるしかなくお返しで桂馬を打たれては困りました。駒損になるので受けてばかりもいられません。
飛車を打ち43の銀を使えれば有吉先生が好調。
これで寄せ合いですが、先手玉は詰まないので
桂馬を使い懐を広げます。75同角と切ると62飛成から44角が詰み筋。
これで先手玉に詰めろがかかりましたが
後手玉が詰んでしまいました。
71玉の形で歩を交換する、というのが大山先生の新対策でしたが、有吉先生に上手く指されて失敗に終わりました。有吉先生は位取りがよく棋風にあっています。55歩からうまく動けたので、飛車の働きの差で1手勝ちです。
位取りが好きな方にはよい将棋です。繰り返し並べましょう。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割：平手
先手：有吉道夫8段
後手：大山棋聖
手数----指手--
1 ７六歩(77)
2 ３四歩(33)
3 ２六歩(27)
4 ４四歩(43)
5 ４八銀(39)
6 ３二銀(31)
7 ５八金(49)
8 ４二飛(82)
9 ６八玉(59)
10 ６二玉(51)
11 ７八玉(68)
12 ７二銀(71)
13 ５六歩(57)
14 ７一玉(62)
15 ６八銀(79)
16 ６四歩(63)
17 ５七銀(48)
18 ５二金(41)
19 ９六歩(97)
20 ９四歩(93)
21 ７五歩(76)
22 ６三金(52)
23 ７七銀(68)
24 ７四歩(73)
25 同 歩(75)
26 同 金(63)
27 ６六銀(57)
28 ６五歩(64)
29 ７五歩打
30 ６四金(74)
31 ５五銀(66)
32 ６三金(64)
33 ６六歩(67)
34 ５四歩(53)
35 ４六銀(55)
36 ６六歩(65)
37 同 銀(77)
38 ７三桂(81)
39 ６七金(58)
40 ６四歩打
41 ５七銀(46)
42 ４三銀(32)
43 ７七桂(89)
44 ５二銀(43)
45 ６五歩打
46 同 歩(64)
47 同 桂(77)
48 ６四歩打
49 ７三桂成(65)
50 同 銀(72)
51 ６五歩打
52 同 歩(64)
53 同 銀(66)
54 ６四歩打
55 ７六銀(65)
56 ７二玉(71)
57 ８六歩(87)
58 ８四歩(83)
59 ６八金(69)
60 ８三桂打
61 ８七桂打
62 ６二金(61)
63 ２五歩(26)
64 ３三角(22)
65 １六歩(17)
66 ４三飛(42)
67 ７七角(88)
68 ４二角(33)
69 ６六銀(57)
70 １四歩(13)
71 ２六飛(28)
72 １三香(11)
73 ５五歩(56)
74 ５三銀(52)
75 ５四歩(55)
76 同 銀(53)
77 ５五歩打
78 ６五銀(54)
79 同 銀(66)
80 同 歩(64)
81 同 銀(76)
82 ６四銀打
83 ５四銀打
84 ６五銀(64)
85 同 銀(54)
86 ６四銀打
87 ５四銀打
88 ６五銀(64)
89 ４三銀(54)
90 ７五桂(83)
91 ７六歩打
92 ６七桂成(75)
93 同 金(68)
94 ６四角(42)
95 ７五桂打
96 ７四銀(73)
97 ２二飛打
98 ５六歩打
99 ５四銀(43)
100 同 銀(65)
101 同 歩(55)
102 ５八銀打
103 ６三桂成(75)
104 同 銀(74)
105 ７五桂(87)
106 ６九銀打
107 ８七玉(78)
108 ６七銀(58)
109 ８三銀打
110 ６一玉(72)
111 ６二飛成(22)
112 同 玉(61)
113 ４四角(77)
114 ５一玉(62)
115 ６三桂(75)
116 ４一玉(51)
117 ５二銀打
118 投了
まで117手で先手の勝ち
大山先生の四間飛車に有吉先生は玉頭位取りです。
大山先生は7筋の歩を交換。位が消えるとまずいので有吉先生がどう指すか。
右銀を繰り出します。金銀の交換は歓迎です。
落ち着いてきたみたいです。
ひと段落。
有吉先生は金銀の連繋がよくないので、桂馬の交換から
もう一回合わせて
いつもの形（凸矢倉、銀立矢倉）になりました。
桂馬の打ちあいはどちらが得か。
この歩をとれないので、有吉先生がうまく仕掛けの糸口をつかんだようです。
銀交換になり
打ちあいです。この時43飛に当たっている分だけ大山先生がまずそうです。
千日手模様の後、飛銀の取り合いになりました。
大山先生としては83の桂馬がさばけたのは大きいのですが
結局角を逃げるしかなくお返しで桂馬を打たれては困りました。駒損になるので受けてばかりもいられません。
飛車を打ち43の銀を使えれば有吉先生が好調。
これで寄せ合いですが、先手玉は詰まないので
桂馬を使い懐を広げます。75同角と切ると62飛成から44角が詰み筋。
これで先手玉に詰めろがかかりましたが
後手玉が詰んでしまいました。
71玉の形で歩を交換する、というのが大山先生の新対策でしたが、有吉先生に上手く指されて失敗に終わりました。有吉先生は位取りがよく棋風にあっています。55歩からうまく動けたので、飛車の働きの差で1手勝ちです。
位取りが好きな方にはよい将棋です。繰り返し並べましょう。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割：平手
先手：有吉道夫8段
後手：大山棋聖
手数----指手--
1 ７六歩(77)
2 ３四歩(33)
3 ２六歩(27)
4 ４四歩(43)
5 ４八銀(39)
6 ３二銀(31)
7 ５八金(49)
8 ４二飛(82)
9 ６八玉(59)
10 ６二玉(51)
11 ７八玉(68)
12 ７二銀(71)
13 ５六歩(57)
14 ７一玉(62)
15 ６八銀(79)
16 ６四歩(63)
17 ５七銀(48)
18 ５二金(41)
19 ９六歩(97)
20 ９四歩(93)
21 ７五歩(76)
22 ６三金(52)
23 ７七銀(68)
24 ７四歩(73)
25 同 歩(75)
26 同 金(63)
27 ６六銀(57)
28 ６五歩(64)
29 ７五歩打
30 ６四金(74)
31 ５五銀(66)
32 ６三金(64)
33 ６六歩(67)
34 ５四歩(53)
35 ４六銀(55)
36 ６六歩(65)
37 同 銀(77)
38 ７三桂(81)
39 ６七金(58)
40 ６四歩打
41 ５七銀(46)
42 ４三銀(32)
43 ７七桂(89)
44 ５二銀(43)
45 ６五歩打
46 同 歩(64)
47 同 桂(77)
48 ６四歩打
49 ７三桂成(65)
50 同 銀(72)
51 ６五歩打
52 同 歩(64)
53 同 銀(66)
54 ６四歩打
55 ７六銀(65)
56 ７二玉(71)
57 ８六歩(87)
58 ８四歩(83)
59 ６八金(69)
60 ８三桂打
61 ８七桂打
62 ６二金(61)
63 ２五歩(26)
64 ３三角(22)
65 １六歩(17)
66 ４三飛(42)
67 ７七角(88)
68 ４二角(33)
69 ６六銀(57)
70 １四歩(13)
71 ２六飛(28)
72 １三香(11)
73 ５五歩(56)
74 ５三銀(52)
75 ５四歩(55)
76 同 銀(53)
77 ５五歩打
78 ６五銀(54)
79 同 銀(66)
80 同 歩(64)
81 同 銀(76)
82 ６四銀打
83 ５四銀打
84 ６五銀(64)
85 同 銀(54)
86 ６四銀打
87 ５四銀打
88 ６五銀(64)
89 ４三銀(54)
90 ７五桂(83)
91 ７六歩打
92 ６七桂成(75)
93 同 金(68)
94 ６四角(42)
95 ７五桂打
96 ７四銀(73)
97 ２二飛打
98 ５六歩打
99 ５四銀(43)
100 同 銀(65)
101 同 歩(55)
102 ５八銀打
103 ６三桂成(75)
104 同 銀(74)
105 ７五桂(87)
106 ６九銀打
107 ８七玉(78)
108 ６七銀(58)
109 ８三銀打
110 ６一玉(72)
111 ６二飛成(22)
112 同 玉(61)
113 ４四角(77)
114 ５一玉(62)
115 ６三桂(75)
116 ４一玉(51)
117 ５二銀打
118 投了
まで117手で先手の勝ち
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