加藤先生は、先手からの袖飛車を気にして
14歩16歩44歩という持久戦を目指す将棋を何局か指しているようです。これはもう袖飛車にはならないのですが、おとなしく指せば一局の将棋になるはず。派手な順を解説しているので追いかけてみましょう。55歩同歩同飛 (ここで43金から固めれば互角だが)45歩59飛46歩
65歩に55歩
と受けるところで、54歩としておけば互角。ここで55同飛は47歩成同銀86歩同歩55角同角33桂で後手もちになるのですが、55同角を選ぶと同角同飛33角
33角では54歩とすれば互角でした。59飛58歩同銀86歩同歩99角成
後手の香得ですが、77桂98馬の時に54歩とすれば
54同銀は71角~44角成、62銀は64歩としておけばよく、評価値は+318の先手有利です。解説 (実戦例) では54歩ではなくて67銀86飛87歩同馬同金同飛成66角55歩同角54香で先手有利で進んだようです。
また、先手がおとなしく指した場合は
36歩43銀68金33角57金
先手は左金を右へ寄せていきます。こんな図になり
評価値は0近辺の互角です。
さて、後手は袖飛車から外れてしまいました。AIを使って検討してみます。
厄介なのは先手のツノ銀での待機でしたから、この図から。
14歩16歩31金 (Aiらしい手) 59飛44歩
37桂43金26歩65歩
どこかで45歩と突いて角を使う味があります。65同歩同桂66角64銀
63歩 (好手) 72飛77桂
77同桂成同角75歩
と進んで形勢は互角です。後手が攻めることはできるのでまあまあでしょうか。というのが1つのアイデアです。でももっと良い工夫を見つけてしまいました。それは明日。