こう暑いとどうしようもない。日中は外にも出られない。
テレビはそんなに見続けていられない。夏物のカーデイガンも編み終えた。
ゆうパックでアマゾンで頼んでいた本が届いたのでクーラーをかけて
夕方まで読書。直木賞受賞作「星落ちてなお」澤田瞳子著だ。
京都在住の中堅女流作家だ。「若冲」で候補に挙がり4回目での受賞だ。
期待して読んだが、私はそんなに感動しなかった。有名な絵師の娘に生まれ
絵師が亡くなったあとの家族との葛藤の物語だ。ドラマや映画の原作にはなりそうだ。
私の父は正直で自己主張する普通の父親だった。私が31歳で癌になったときは心の支えになった。
「お前が死んでも孫の面倒はみるから心配するな。生きられるだけ充分に生きればいい」
と言ってくれた。でも陰では「娘が親より先に死ぬのだけはかなんなあ」と嘆いていたそうだ。
60歳で白血病で死んだ父より長く生きている。どんな家族にも葛藤はあるがそれなりに
乗り越えてきている。その間には多くの人たちの支えがあるのだ。