三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 3月8日 いいわけ三昧

2013-03-07 | メンテナンスお気楽日記
「円高で海外からの注文が減った」「国内も不況で売り上げがあがらない」
撚糸工場に加工賃の値下げを泣き付いてきたのは、何年前だったかナ~

一度下がった価格は上がる筈もなく、ズルズルと当たり前の様な現状。
経費節減はもちろん、工員にまでヒマをいただいての工場維持。

値上げを口にすれば「この値段でやってもらえる所があるから・」なんて
「じゃ、そこに頼んで下さい」と言いたいのはヤマヤマだけど、
現実として、ケツを舐める工場があることも事実。

儲けが出なくても?工場維持や機台維持のために仕事を切ることが出来ない。
正に、ダブルツィスター産業の撤をそのまま歩んでいる。量産安値。

外側から見れば、工場不足は現に見えてはいるが、商社や同業者の情報しか
知ることの出来ない工場は、なかなか「強気」には出られない。

特に、一軒だけで交渉するには、相当の自信と覚悟?が必要。
「世の中の動き」として動かなければ、値上げ交渉はゼッタイ無理。

ところが今度は「円安の言い訳」か!
「石油があがり、糸の価格も当然上がる。輸入原糸では儲けが出ない」なんて、

言い訳なんて、どこからでも引っ張ってこれる。
原価が高くなれば、売値を高くすればイイだけのことじゃないか?

それが出来ないんじゃなくて、しないだけの事。
価格を高くする努力よりも、加工費を下げた方が確実に儲けが出せる?

なあ~んてネ。どこも大変なんだ。
でも、これ以上加工費が下がれば、撚糸屋さんは確実に無くなるヨ。

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メンテお気楽日記 3月5日 中古事情(ドラム編)

2013-03-06 | メンテナンスお気楽日記
ひさしぶりの産業機(12錘×4台)の見積もり書をかいています。
と、言っても「まだ、迷っているから」なんて、クギを刺されての見積もりです。

お世話したい気持ちは充分あるのですが、決まれば決まったで気がかりもあります。
機台の方は何とでもできるが、問題は「ドラム」です。

正直、手元にはAランク中古品がありません。少しでも良いものをと思い
組み替えてきた結果が、在庫の片寄りとBランク在庫のみと成りました。

強撚糸やスパン糸には問題は無いのですが、最近の甘撚りやエステル細番手には
やはり自信が持てません。仕事(糸)が変わればドラムのアタリも変わってくる。

それより、お客にとっては「見た目」も大切。糸道跡があれば引いてしまう。

でも、新品価格が一本15,000円前後となれば、なかなか「交換して」なんて
指示を出せないのが本音。設備投資はしたいが、先が読めない怖さもある。

ドラムワインダーは、作業効率(錘数・スピード)の良さ、機械が単純な分
メンテナンス経費が少なく、設置スペースも最小限で済むなどの利点がある。

その為、成長時には大量生産機として多くの設備がされたが、単純作業の海外
移設とともに、輸出へと回された。国内では工賃格差のため加工料が低下?
工員賃金はむろん機械整備・部品交換もままならないのが現状。

「売れば無くなる中古機械」もう笑い事ではなくなった。
事実、繊維機械のメーカー自体廃業している。部品工場も後を追う。

作らなければ無くなるのは道理。昔の機械を誤魔化しながら?使っている。
ドラムメーカーも今は国内一軒のみと聞いている。海外輸出でなんとか維持している。

せっかくの取引関係も「客注」がなければ、電話もかけられない。
「三筋さん、もっと儲けて~ナ」の声が懐かしい・・・


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メンテお気楽日記 3月2日 商売がヘタ!!

2013-03-02 | メンテナンスお気楽日記
           ミニン用糸分け器を5インチ木管捲きに改造しました。

歳が一回りも違う若社長から「三筋さんはヒトが良すぎるから・・」
なんて言われてしまった。良い方にとればイイのか?悪い方にとればイイのか?

悪い方にとれば、当然「バカ」ってことだよネ。自分でも納得している?

商いで飯を食ったり、何人もの社員の生活が肩にかかっている社長から見れば
「三筋商売?」はスキマだらけで、ハガユイくらいだ、そうだ・・・

たとえば「こんな機械ないか?」「こんな仕事出来るとこないか?」なんて
問い合わせには、仲間の機料店を紹介したり、客先工場をお世話する。

ここでも「なんで仲介料を取ったり、三筋扱いにしないんだ」なんて言われる。
だって、情報やお節介がお金になるなんて、サラサラ思ってもいない。

お客が満足し、仲間も喜び、工場も仕事が出来る。
お客さんが儲かれば、当然?自分のところにも廻って来る。まずお客さんが先。

自分の儲けを優先すれば、お客さんの笑顔が消える。商売は笑売で終わりたい。
その為には、お互いが満足する結果が大切。代金は笑顔でいただきたい。

お客の満足とは、ニトリの言う「お値段以上」?
結果や品物に対しの代価。商売は満足とお金の交換。

その一番あんちょこな方法は「安売り」。でも品物が悪ければ恨まれる。
その為の努力が「職人バカ」と見えるのかもしれない。

「お客は後から付いて来る」でも「経費は先に走っていく」
づいいつの救いは、集金の時の「また頼むネ」の笑顔だけ・・・

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