三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 8月24日 プラスチック糸管

2011-08-24 | メンテナンスお気楽日記
請負仕事って変なのもで、ない時なイライラするくらい、ある時はドバッと入ってくる。
波があるのは分かるけど、仕事の動きが出ると一度に入ってくる。
忙しいのはとても嬉しいが、体はひとつ。電話で解決できる用件も少ない。

メンテナンスは現場仕事で汗を流せば、なんとか完了できるが、
部品(機械)の依頼は、相手があっての商談だから、なかなか前には進まない。

今日はプラスチック製の糸管探しから始まった。
まず、国産メーカーは極端に少なくなり、価格も高いのでなかなかイイ返事がもらえない。

時節がら、輸入品になるのだがロットを考慮すれば、お客さまとのズレが大きい。
小割販売してくれる販売店を探すが、いかんせん単価が低すぎて手間賃も出ないとのこと。

仮に2円の利益にしても、1000本注文でも2000円。
荷づくり(これもけっこう重い)出荷の手間を考えると、ちょっと引いてしまうのが正直な答え。

中古管(10円)の情報も入ったが、確認なしの取引は後が怖い。
確認・選別・荷造りの手間をかければ赤字になることは確実。だから自分も手をだせない。

今回はなんとか情報提供だけの、直接取引で対応してもらい商談?が終わりそうだが、
仲立ちの電話だけでも10件以上。これでお客さんからは「ありかとう」の一言だけ?

これを人は「お人好し」と言うのだろうが、後の商談に期待しよう。

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メンテお気楽日記 8月19日 営業失格?

2011-08-20 | メンテナンスお気楽日記
                    ひさしぶりの朝焼け、天気が崩れるかも・・・

仕事の記事を書きたいと思っていても、盆あけからメンテナンスがない。
部品(配達)の注文はあるけれど、日に何十万も売れるわけがない。

仕入をしての売り上げの利益は、10%から15%。手間をかけたから価格を上げることも出来ない。
5万円の売り上げがあっても、利益としたら5千円ちょっと。販売商売って難しい。

元出なし?のメンテナンスや粗利の大きい中古販売で、お気楽を装っていても、
やはり、手元にお金が残らなければ仕事と言えないし、生活もままならぬ。

いつの間にか、メンテ(職人)生活にドップリ浸かり、売上が少なくても「マ~なんとか・・」
そんな気の緩み?があることは否定できない。今更ながら機料店の営業には頭がさがる

若い頃?機料店の会長さまに言われたことがある。
「三筋はお客さんには評判がイイが、ウチではとても雇えない。」
「お客さんに喜んでもらうのはイイが、お客さんが儲かる?商売をしてウチはどうなる?」

「手間を惜しまず」確かにサービスとしては聞こえはイイ。
でも、月給で働く者にとっては一分一分が売り上げの糧。売り上げの為の手間。

「お客さんには見えないから価格が付けられない」確かに安易なサービスと言うより「値引き」。
お客さんの笑顔は見れるかもしれないが、社長(女房)の笑顔はゼッタイ見られない。

営業とは「モノ」を売るのではなく「価値」を売る。これがけっこう難しい。

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メンテお気楽日記 8月13日 職人・職人。たかが職人。

2011-08-15 | メンテナンスお気楽日記
                   セミのぬけがらが20個以上!みんなガンバッテいるんダ!

「さすがダネー」「やっぱ職人さんだネー」言われれば、やはり気持ちはイイ。

「職人おだてりゃ・・・」のお世辞とわかっていても、つい余分にがんばってしまう。

でも、職人仕事なんて誰でも出来る仕事? 最初はみんな素人からのスタート。
「職人」と「素人」の違いなんて、どれだけ同じ事をくりかえして来たかってことだけ。

同じこと(仕事)を毎日やっていれば、誰だってコツ(楽)を覚えてしまう。
見立てのコツ、組み付けのコツ、綺麗に仕上げるコツ。体が先に動くようになれば「職人・先生さま」?

この情報時代、「知識」は興味さえあれば簡単に手にいれることは出来る。興味がなくても入ってくる?。
テレビのノウハウ番組を見てしまえば、さも自分にも出来そうな「勘違い」をおこしてしまう。

ところが、いざ「経験」というと、人間それほど色んなチャンスに巡り合うことは少ない。
遊びならともかく、「仕事」となれば一生のうち3~4個でも多いと言わざるをえない。

そのチャンス(仕事)?が、良かった悪かったは別の次元の話として
5年も続けば一人前。10年続けばベテランさん。他人から「期待」される様になれば、りっぱな職人さん?

と、いうわけで、世の中、右を見ても左を見ても職人さんがいっぱい。

ただ、他人様から感謝されることに味をしめた本人が自分のことを
「職人」と言う。照れ隠し?ただそれだけの話。

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メンテお気楽日記 8月11日 作業完了!ビールが美味い!

2011-08-12 | メンテナンスお気楽日記
                   ワインダーに撚台クレドール改・3°30′仕様

相談を受けて約4週間、なんとか満足のいく改造を終了しました。

最初の改造には、思わぬ問題点も出てきたけれど、部品を選び組み合わせを変え
どうしても無い部品は鉄工所で試作を作ってもらい、丸一日テスト使用。

これでいけそう!となれば、今度は量産の段取り。
まず、図面を引いてプラ成型屋さんへの発注。その間に組み付け部品を掻き?集める。

ちょっとした加工が必要でも、100ロットとなるとやはり時間が掛かる。
注文はしたけれど、入荷までは動きが取れない。お客さんにも待ってもらうしかない。

集まってくる部品を後目に「自分で出来たら、夜なべしてでも・・」なんて
人に頼むから「商売」は回る。なんでも自分でやるのを「器用貧乏」と言うらしい。

で、部品さえ全部そろえば、こっちの出番。
やる気マンマンで出かけたが、いかんせん数が多い。仲間に応援を求めたら「忙しくて・・」
仕事あることはイイことなんだ・・自分に言い聞かせながらコツコツ仕事の繰り返し。

だから、作業完了の満足感は充分。今日のビールは美味いぞ。

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メンテお気楽日記 8月8日 節のない天然繊維?

2011-08-08 | メンテナンスお気楽日記
ひさしぶりのシルク工場からの見積もり依頼。
当然のことながら、節取り装置付きの中古機台。

ところが、セレテックス(節取り装置)は旧型では満足?しないの事。
新型新品での見積もり。12錘で65万・24錘で100万、48錘になると180万。

10万そこそこの中古機台に65万の装置組み付け。話だけの見積もり?ま、難しい商談。

新型を入れたい気持ちは解る。たぶん商社への対応。でも新型にしたら仕事が増える保証もない。
「機械が良ければ品物も良い」現場を知らない親方の発想。そんなグチも言いたくなる。

品質の最終管理は人間の目、どんなに良い機械を使ったって、機械まかせでは品質は保てない。
現に、機械のない時代にも良い品物は作っていた。(機械屋がこんなこと言うのは変ですか?)

現在の糸(生地)の流れは、風合い重視の甘撚り仕事。TWにすれば600以下、で節が気になる?
新繊維?合繊との撚り合わせも、節取り作業が厳しい原因になっている。品質は厳しくなる一方。

でも、考え方を変えれば、天然繊維はムラがあって当たり前。
その天然繊維に時間と手間をかけて、均一の生地を作るから、高級品として高価に取引された。

それがいつの間にか、節が無いのが当たり前?の加工になり、さらに追加加工賃も無くなってしまった。

反対にクズ繭で作る「紬」が重宝される。なんか変「ものづくり」の価値にはわからない事が多い。

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