三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 8月8日 節のない天然繊維?

2011-08-08 | メンテナンスお気楽日記
ひさしぶりのシルク工場からの見積もり依頼。
当然のことながら、節取り装置付きの中古機台。

ところが、セレテックス(節取り装置)は旧型では満足?しないの事。
新型新品での見積もり。12錘で65万・24錘で100万、48錘になると180万。

10万そこそこの中古機台に65万の装置組み付け。話だけの見積もり?ま、難しい商談。

新型を入れたい気持ちは解る。たぶん商社への対応。でも新型にしたら仕事が増える保証もない。
「機械が良ければ品物も良い」現場を知らない親方の発想。そんなグチも言いたくなる。

品質の最終管理は人間の目、どんなに良い機械を使ったって、機械まかせでは品質は保てない。
現に、機械のない時代にも良い品物は作っていた。(機械屋がこんなこと言うのは変ですか?)

現在の糸(生地)の流れは、風合い重視の甘撚り仕事。TWにすれば600以下、で節が気になる?
新繊維?合繊との撚り合わせも、節取り作業が厳しい原因になっている。品質は厳しくなる一方。

でも、考え方を変えれば、天然繊維はムラがあって当たり前。
その天然繊維に時間と手間をかけて、均一の生地を作るから、高級品として高価に取引された。

それがいつの間にか、節が無いのが当たり前?の加工になり、さらに追加加工賃も無くなってしまった。

反対にクズ繭で作る「紬」が重宝される。なんか変「ものづくり」の価値にはわからない事が多い。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_

ブログランキングに参加しています!1日1回クリックをお願いします!!
↓↓↓↓↓↓↓↓
人気ブログランキングへ