三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 7月9日 中古部品事情

2015-07-10 | メンテナンスお気楽日記
                                            資料写真

販売店からの連絡、客先のワインダー作業でコーン捲き玉に汚れが確認できるとのこと。
聞けば、片側だけで、鉄サビのような粉汚れがうっすらと付いているそうだ。


以前に中国製紙管の品質を知らなく、解るまで客先に色々の部品交換をさせてしまった事もあったが、
今回は、鉄サビというのだから、泥紙汚れじゃなく、部品のヘタリが原因と考えられる。

ベアリングケースの穴が大きくなっていれば、当然、鉄がやせて削られて粉が出てくる。
対応は簡単?で、部品を交換すればいいことなのだが、これが色々と事情がある。


まず、メーカーの部品製造は10年以上昔?に中止されている。消耗部品は二次メーカーでなんとか
対応していたが、年々販売数が少なくなり、製造コストが厳しくなっている。

もう一つの手立ては、処分機械?からの部品取り。しかしこれも、必要な部品は決まっているし、
傷みやすいから必要なわけで、バラしても良品はなかなか出てこない。選ぶのも大変。

それに、中古部品の場合は、どんなに希少価値があろうと、中古部品は中古部品。
手間をかけ整備して手当てをしても、新品価格には及ばない。只、原価計算できないのが髄いつの救い?


もう国内の繊維機械メーカーは存在しない?。確かに注文すれば作ってはもらえるが、納期が6ヶ月
価格も減価償却にはとおく及ばない。部品製作も一応?対応してもらえるが、明らかに、おことわり価格?
「いやなら、止めてもらって結構です」手間と儲けを考えれば、言いたい気持ちも解かる。

そんなわけで、今、客先に必要な中古機械・中古部品を探すのは至難の業です。もし巡り合うとしたならば
それは「ラッキー!」と思わなければいけない。

それと、中古価格です。安いに越したことはないけれど、業者の儲けも必要経費です。で、ないと
せっかくのお宝?が、処分され鉄クズとなってしまいます。業者が飯のタネと思うことが、処分を遅らせ
しいては、機械稼働の必要部品として、生かされてきます。

みっともない話かもしれませんが、繊維産業は30~40年以上の機械が稼働して仕事をしています。
丈夫な機械を大切に使っていたとしても、消耗部品やメンテナンス部品は必要なのです。

部品が無い為、機械を稼働出来ない、仕事が出来ない。笑い話でも何でもありません。

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