三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 3月7日 新品・中古ドラム?

2015-03-06 | メンテナンスお気楽日記
最近は又、ドラムの問い合わせが増えています。甘撚りと細番手が忙しくなる流れです。

それも、のっけから「キズのないドラムないか?」では、中古を世話しろって事です。
正直、もう無理な状態です。出てくるドラムの約9割でキズが確認できます。

特に北陸は、合繊産地? エステル等などは、特に気を使ってのお仕事だったから、部品交換も
多かった。その為の設備費も半端ない。だから機料店も成り立ち、専門店も多い。
自分が商いとするワインダーでも、中古ドラムの在庫もそれなりに確保できた。

ところが、メーカーからのお世話(仕入れ)がご無沙汰になって10年あまり。

それ以前からの使用を考慮すれば、20年選手と思った方がいい。今さらマトモな品が出てくる
わけがない。問題は部品交換をしていない。いや、出来ないのが正解と言った方がいい。

3~4百円の糸道ガイドでも200・400錘の撚台の交換になれば、それなりの経費。
三筋ワインダーが12錘だからと言って、ドラム単価が1万4~5千円なら18万・・・

だから、3千・5千円のドラムを世話しろって気持ちも解らないでない。
でも、廃業ブーム?が落ち着いた今、中古部品を確保する手立てもない。出てくるのは
処分する為の部品で、もちろん使える訳もない。撚台や準備機も同じ状態です。

「新台販売がなければ、中古機は出てこない」当然の法則です。
ところが、新台のための部品メーカーが廃業してしまっては、機械維持すら危うい。

海外製品に頼るってお気軽?な方もいるけれど、品質が確保できない。もちろん?国内の
二次メーカー製品も出てはいるが、何かが違うらしい?(おやじ談)難しい・・・


ともあれ、ドラムに関しては、もう新品ドラムをお世話するしか出来ません。
いくら経費が掛かろうと、ものづくりにはそれなり(当然)の経費が掛かることを、自覚する時期が
来ていると思います。安く作る・売ることは、どっかに無理が出てくるという事です。


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