三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 7月30日 伝統産業施設 保存?事業

2016-07-30 | メンテナンスお気楽日記
今日は、大それたことを書くかも知れません。まだモヤモヤとした気持ちでしかないのだが・・

目に見えて、繊維産業施設の廃業が続いています。一言で「時代の流れ」と言ってしまえばお終いだが、
撚糸工場から、幾多の繊維加工機が搬出され、ガラーンとした建物を見れば、虚しくなってしまう。

まだ搬出業者が運送会社であれば、望み?もあるが、大半は解体業者のトラックです。
工場の歴史が消えてしまう事自体も大ごとだが、産業機械の姿もいっしょに消え去るのです。

その事は、加工技術の低下・衰退を招き、加工技術の伝承のチャンスさえ奪ってしまう。
後継産業は、また一から学ぶこととなる。ボタン操作では、出来ない事の方があきらかに多い。



「産業施設を残したい、伝統産業として技術の伝承の場として」それも無理の多い事実です。
まず、工場は工場主の生活の場でもある。「車を入れたいから、機械をなんとか・・」何度も聞いた。

「富岡製糸所」の様に観光客?が来る訳でもない。工場として維持?するだけでも「経費」が掛かる。
税金や電気代だけでは収まらない。はっきり言って儲からないから廃業。仕事をしても儲からない。

政府の「産業支援基金」これも「お金をやるから何とかしろ」まさに、お役人の投げ捨て支援?
ヘリコプターからモミを巻く、育った稲は汗を流して刈らなければならない、楽を出来るのは大手の
大型コンバインだけ。


商社の撚糸工場支援事業?にも、厳しい話が聞こえて来ました。
若手の研修期間が終われば、設備費(中古)を立て替えて、個人経営の工場としての取引きです。
工賃が上がるとか、仕事を増やすという話もなく、取引き補償だけでは、現状と何ら変わりない?


まだ商社は「設備がなければ生き残れない」と解っているだけ良しとしよう。
お金さえバラ蒔けば産業育成?そんなものスグに無くなる。誰かが言ってた「貧乏人にお金を渡しても・・」

産業を維持し、継続、技術を伝承する為には、工場が必要です。加工機械が必要です。
触れてこその伝承であり、技術です。本や画像では伝えることは出来ない。畑がなければ作物は育たない。

そのために今する事、しなければならない「支援」のカタチもあると思う。
それを、あれこれと提案する気もないが、何を残すために、何をしなければいけないのか考える時間も少ない

このままでは、世界遺産?〇〇遺産になってしまう。それだけはカンベンして欲しい。

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