三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 10月17日 「マネ」をするということ。

2016-10-18 | メンテナンスお気楽日記
                               イタリー式撚糸・撚糸の基本機です。

ひとつ「新規売れ筋商品」が発売されると、同業他社から同じような製品が次々と発売されます。
中国製製品にしても、見た目だけは?他社製品と同じような商品として、安価製造販売されます。

「マネをする」とはパクリとは言わないまでも、一般的には「悪い」イメージとして捉えられます。

しかし「マネ」こそが、ものづくりの基本でもあります。
まず、興味を持ち、観察。なぜ売れるのか?何が便利なのか?何がイイのか?

次の段階は、自分で作ってみるということです。どうすれば?どうしたら?自分なりの知識と知恵。
同じようなモノを作りたい、それ以上のモノを作りたい。それこそが、ものづくりの発展です。

技術面でも同じです。大工や工員は「親方の技術を盗め」といわれます。画家は美術館で模写します。
習う、修得すると言うことは、先人の技術をマネし、吸収し、追いつき追い越すと言うことです。


繊維機械も「イタリー式撚糸機」と言われる様に、決して日本の技術ではない。マネからのスタートです。
それが「豊田式織機」と言われるまでの、開発・改良の歴史が、ものづくりの発展でもあった。

「海外では、この糸は製造できない」まだ自信満々の工場もあります。でも「見くびり」でもあります。
事実、超極細織物はすぐに韓国で発売された。機能性繊維も次々と製造されようとしています。

増して、日本人特有?の「お人好し」性格も関与しています。
「中国の水では、この色は出せない」と言い切っていた工場長が、中国工場参与になった途端
日本向け製品開発のため、技術開発をし、生産が可能になった。もちろん技術は中国に残る。

日本人の為、自社の為。手取り足取りとは言わないまでも、技術指導してきた経緯もある。
そのことが、3~40年の開発技術をン年に短縮。もう追いつかれる事は、目に見えている。


追い越されない為にはドウすればよいのか?簡単な?言葉で言ってしまえば「一歩前を行く」
それは「開発」と「品質の維持」しかない。特に「開発」となると、なかなか行き先が見えない。

ヒントは「マネ」の中にあります。何が好まれているのか?何が必要とされているのか?
観察をし、売れ筋を把握する。そこに自社の技術を屈指すれば、少なくとも一歩前には進める。

「マネ」の出来ない技術はありません。それは、いかに「品質維持」していくか?という事でもある。
ニセモノは品質が共わないからこそ、ニセモノでもあります。マネ以上のものづくりこそが「開発」です。

北朝鮮のミサイル技術も、もう見くびる段階は超えているなど、推して知るべき事が多い。

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