三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 3月3日 ドラムワインダーのワインド数

2016-03-03 | メンテナンスお気楽日記
「トラバースワインド」とは、糸が巻き玉の右端から左端まで「何回転で移動」するかの事を言います。

パーンワインダーやボビンワインダーの場合は、ワインド数「W」は28~150以上もあり、
糸を緻密に、効率良く巻くための「W」。解除抵抗を甘味?した「ワインド数値」計算されています。

シュワイダー機のコニカルワインダーは3・2W3・8W4・2Wなどが採用されています。

ドラムワインダーの場合は通常「2,5W」を使用しています。これは、巻き形状および解除性が
6インチトラバースの作業糸・作業工程において、一番「適当」とされているから?です。

もちろん、トラバース長(3~14吋)が変われば、1,5Wから4Wの種類もあります。
でも、やはり6インチ8インチが主流で、8割以上のワインダーでは「2,5W」を採用しています。


「ワインド数」が気になり出したのは、染工所からの相談でした。
「麻糸混紡の様な、浸透性の悪い糸を、あえてボビン染色したいが、ソフト巻きに出来るか?」

もちろん、機台調整してテスト巻きもしました。でも結果は、あまり芳しくありません。
次に思い出したのは「機能性材料浸透」で使用した「2,0W」のドラムです。

2Wドラムを納品した工場にテストを打診しましたが「フル?稼働中で、出来ない」との事でした。
と、なるとテスト資材を探さなければならない。メーカー在庫も海外受注枠で余分なしとの事。

八方手を尽くし、なんとか、中京方面の販売店から2,0Wドラムは見つけることが出来たが、
その時の会話が「岐阜のスパン工場では、1,5Wを使っていたことがある」との事です。

「1,5W」なんて眼中に無かったが、なるほどメーカーカタログには載っていた。
5吋の木管用ドラムでも「2W」までと思い込んでいた自分が、浅はかと言うか、まだまだって感じ。

なぜ?1,5Wのドラムが必要され、製作・採用されたかの話までは聞けなかったが、勝手に考えれば
染工所の釜の圧力かも?ドブ漬け染色でも、染料の浸透性が確保できたのかも知れない。

とにかく、1,5Wでもテストしたいので探したが、旧型シャフト用穴径の中古ドラムしか出てこない。
早くテスト巻きしたいが、25,4㎜穴を20,0㎜にする為、鉄工所のカラー製作待ちです。

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