迷宮映画館

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春の日は過ぎ行く

2002年10月07日 | は行 外国映画
ソウルで録音技師をしているサンウは地方の仕事でカンヌンに行き、そこでラジオ局のプロデューサー兼DJをしているウンスと出会った。ちょっと年上の仕事ができるキャリアウーマン。離婚歴もあり、人生酸いも甘いもわきまえている。

一方、サンウは昔ながらの家に住み、痴呆のおばあちゃんを抱え、どことなく頼りなげなところがポイントかも。

何度か仕事を一緒にしていくうちに自然と付き合うようになっていた二人。二人が互いに惹かれていく様子がホ・ジノらしく丁寧に描かれていく。季節の移ろいとともに二人の様子がだんだんと変わっていく。なんとなく疎遠になっていくウンスは突然、サンウに別れを切り出す。男に納得がいくはずがない。どうしても会いたくなって、会いに行くのだが、惨めな自分を見るだけだった。

人生の岐路、また新たな人生を歩んでいく。


この映画は見る人、見る立場、男と女によって随分違ってくる作品だ。素晴らしいと思う人に、何と軟弱な思う人に、この女は一体なにかんがえとんじゃ!と思う人に・・。で、私にとっては何とコメディだった。あまり言及したくはないのだが、どうしても知りたい人はメールください。

 教訓その壱・・去っていく女とバスは追っちゃいけない。  ばあちゃん 最高。

 教訓その弐・・最初、男はかっこ悪い自分を見せるべき。だんだんめっきがはがれるとコレはつらい。

 教訓その参・・他人を理解できる、理解しようと思ってはいけない。理解できないのが他人だ。

 教訓その四・・別れを切り出されたとき、「やさしくするから」は禁句だ。        あんたはやさしすぎた。

この映画を見て、ホ・ジノ監督のオモニは「この主人公の男はあんたにそっくりだね。」といったらしい。ホ・ジノ、ふられたつらさをよーく知ってるのか。でもストーカーはしないでね。

「春の日は過ぎ行く」

英題 「ONE FINE SPRING DAY」
監督 ホ・ジノ  
出演 イ・ヨンス ユ・ジテ 2002年 韓国作品


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