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アレクサンドル・ネフスキー

2014年07月04日 | ロシア映画シリーズ
「イワン雷帝」の次は、やはりロシアの英雄、13世紀に西からはゲルマンの攻撃、東からはモンゴル帝国の征服!と、国家の危機の中、ノブゴロド公のアレクサンドルは、民衆を鼓舞し、大軍を迎え撃った。最初の敵、スウェーデンを撃破したアレクサンドルは、民衆に絶大な支持を得るが、ロシアの最大の敵は貴族たち。一人の英雄が活躍するのは面白くない。

アレクサンドルは、居を移して、さらなる敵の侵攻を待ち構える。そこにやってきたのはゲルマン軍。終わりが見えないほどの大軍がロシアに押し寄せる。しかし、ロシアの民衆はくじけなかった。ロシアの力は民衆の力、農民たち。

精鋭たちのゲルマン軍に攻められ、一時は後退するも、ロシアは負けません!一気に形勢逆転。氷上に追い詰められたゲルマン軍は次々と水の中に吸い込まれていく。身を挺して祖国を守ったロシアの人々をたたえ、戦いで犠牲になった人々を悼み、そして若い人々の結婚を喜ぶ!ちゃんちゃん!!てことで。。

第二次大戦前で、微妙な時期に作られた映画ですが、とってもわかりやすすぎて、笑えるくらい。強いロシア、負けないロシア、自分たちが犠牲になっても祖国を守る!!徐々に戦火のきな臭さが匂ってきた頃ですが、ドイツを名指しで敵ともいえないけど、絶対に負けない国家であることを鼓舞しないといけないわけで。

そんなときに持ってくるには、ちょうどいいくらいに人なんではと想像します。700年前の英雄ですから。何はともあれ、ロシアの不屈の魂を描いた作品ですが、1938年作で、次々と湖に落ちていく映像は、なかなかの迫力。古いロシア映画見ると、映画一本撮るのに、二、三人は犠牲になってるんでないの?と時々思うことあり。いかにもありそうだと思います・・と思ってはいけないか。

エイゼンシュテインの有名どころで見てないのは「十月」くらいになりました。そっちもぜひ見てみたい!なっと。

◎◎◎○

「アレクサンドル・ネフスキー」

監督 セルゲイ・M・エイゼンシュテイン
出演 ニコライ・チェルカーソフ ニコライ・T・オフロプコフ アレクサンドル・L・アブリコソフ ドミトリ・オルロフ ワシーリー・ノビコフ


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2 コメント

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こんにちは (ナドレック)
2014-07-05 02:32:45
さすがエイゼンシュテイン、と思わせる迫力ですね。

ところでご覧になった映画には日本語字幕がありましたか?
私が観たときは英語字幕のみだったので、セリフがサッパリ判りませんでした。
それでもなんとなく判るストーリーでしたが。
>ナドレックさま (sakurai)
2014-07-08 10:19:17
一応、日本語字幕ついてました。
ごく普通の奴。
まあ、それがなくてもものすごくわかりやすい物語ではありました。
モンタージュってやつを見てると、絵画見てるようで、目に焼き付きます。

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