迷宮映画館

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ステート・ウィズイン 最終話と花粉

2009年03月21日 | TV
なんとか見続けたBBCの連続ドラマ「ステート・ウィズイン テロリストの幻影」。

BBC製作なんだけど、ブリテン島はさっぱり出てこなかった。舞台はアメリカで、在米イギリス大使が主人公で、イギリスとアメリカの微妙な力関係が表わされる。

世界には政情不安な国はいまだ腐るほどあり、どんな国もどう転ぶか誰にも分からない。ただ、それらの国も、何らかの作用があって、方向性が定まる。そのさまざまな国の方向性、政情不安、血みどろの歴史に関与してきたのが、紛れもなくちょっと前までのイギリスだった。

20世紀に入ってからはその座をアメリカに譲ったが、16世紀に、世界を牛耳る立場の道を歩み始めてから約300年。ほぼ世界を手中にした後、年をとって、急に衰えたかのようにエネルギーをおさめ、ものすごくものわかりのいい、相談役みたいな立場で、世の中を眺めているかのように見える。

アメリカは息子のようなもんだ。しかし、小さくひ弱だった息子はいつのにか親のはるかに超えた大きさになり、親の言うことなどかすりもしない立場になってしまったのではないか。

その息子はすでに親の手を離れ、独自の強い道を歩み、イギリスはおろおろとそのあとを心配そうに見ている・・・と感じたのはおかしいかな。

イギリスとアメリカの立場を今回のドラマ風に仕立てたのを、あまり見たことがなったので、強くそんなことを感じたのだった。

結局、強いアメリカを誇示したかったのは企業。傍目、儲けているように見える武器会社だが、実際のところ、平和であってもらっては困る。なんせ売りたいものを人を殺すためのもの。

これが売れるためには、戦争を起こすことに正当性がなければならない。戦争に正当性もへったくれもないはずなのに、正義の戦争がこの世には存在するのだ。そしてそれを生み出せる力があるということを、我々は忘れてはならない。

と、まあちょっと難しいことを述べてみたが、とっても面白かった。面白いというと語弊があるが、無駄のない作りと、それぞれの配役の妙が見事。

実は・・・・だったMI6の二コラスが、一番おいしかったですかね。
あたしとしては、ジェイソン・アイザックスが、ジェイソンを払拭したのが収穫。きっと次の「ハリー・ポッター」見るときに、「ブライトン卿だああ」とかって見るのかも。

というのが水曜日の夜だったのだが、その日から怒涛の花粉が押し寄せている。

・・・・・すごいです。ものすごい花粉に、目が!!!!
頭はもやがかかったようで(いつものことですが)ぼーっとしてるは、目ん玉取り出して洗いたいくらいの痒さです。鼻はむずむず、のどにもなんか貼りついた感じがとれす・・・・。

いやー、参った、参りました。花粉様。土下座して謝りますから、許して。

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