NYのホテルで働く昔で言うオールドミスのノラ。すでに死語になりそうな言葉だが、なにが悪いのでもなく、美人で、頭がよく、仕事もできるのに、なぜか男運が悪い。
仕事一筋だったから・・・というのを言い訳にして、いままで独身だったのを納得させようとしているようにも見える。結婚もしたいし、それなりに彼氏もできそうなのだが、決定打がない。
母(ジーナ・ローランズ!!)は心配して、ことあるごとに、似あいそうな男を紹介するのだが、どうもうまくいかない。これぞと思った男は、大体売れてるのが相場だ。
腐ってた自分に気分転換でもと、同僚のパーティに顔を出したノラ。やっぱり気分が乗らない彼女は、帰ろうとしたが、そこにハンサムで、小粋な男性と出会う。フランス人のジュリアン。
どうせ自分に男運がないと思い込んでるノラは、ジュリアンのアプローチを本気にしないが、いつの間にか彼と楽しく過ごす自分がいた。
きっとだめになる。これはうまくいかない。自分はだめなんだ・・・と思いこんでしまうノラは不安に襲われるが、彼はそんな彼女をそっと見守る。
この人ならいいだろうか・・。私の幸せを分かち合える人だろうか。彼を愛してもいいのかもと思ったとき、彼はフランスに帰ることになった。「一緒にパリに行こう!」・・・・・でも、そのジュリアンの言葉は、自分に勇気をふり起こさせなかった。
フランスに帰ってしまったジュリアン。仕事もうまくいかず、自分を顧みるノラは、フランスに行くことを決意する。しかし・・・・。
てなことで、ジョン・カサヴェテスとジーナ・ローランズの娘という、超サラブレッドのゾエ・カサヴェテスの初監督作品。
ぎりぎり最終日に飛びこめたが、見れてよかったぁ。話は何のことない、ちょっと恋愛運の悪い女性が、一歩進んで、自ら運をつかもうとした勇気の物語のように見えた。
仕事もできるし、それなりにきれい。親友は自分の好きだった男と結婚してるが、それもいい。きっと自分にも自分にあった男性が現れるはずだ・・・と願って幾年。
若い女性なら、もうちっと大胆に、あるいは自暴自棄になっても許されるかもしれないが、そうもいかない分別盛り。その辺の複雑な女性の思いが、丁寧に描かれる。というより、ぴったりの配役で、セリフは多くなくても、それが見事に伝わってくるのだ。
これは監督の配役と、俳優の見事な連携だろう。
そして、すいません。惚れっぽい私は、ジュリアン@メルヴィル君にやられました。あは。
細身で、見た目少々情けなさ系の頼りなさ(ここですでに、あたしのいい男の殿堂入りです)。Tシャツにジャケットはおっただけで、何とおしゃれなことか。それにあの帽子。いやーー、いい。
じっとノラを見つめる目、その目に吸い込まれて行きそうでしたわ。そして、地下鉄でのカタルシス。余計なことは語らず、久々、胸がキュンとなりましたです。いい、うん。いいです。
「ぼくを葬る」が、あたし的にとってもいい、と感じた理由が今更ながらわかりました。すべてはメルヴィル君だったのですわ。たっぷり目の保養をさせていただきました。ごちそうさま。
◎◎◎◎
『ブロークン・イングリッシュ』
監督・脚本 ゾエ・カサヴェテス
出演 パーカー・ポージー メルヴィル・プポー ジーナ・ローランズ
仕事一筋だったから・・・というのを言い訳にして、いままで独身だったのを納得させようとしているようにも見える。結婚もしたいし、それなりに彼氏もできそうなのだが、決定打がない。
母(ジーナ・ローランズ!!)は心配して、ことあるごとに、似あいそうな男を紹介するのだが、どうもうまくいかない。これぞと思った男は、大体売れてるのが相場だ。
腐ってた自分に気分転換でもと、同僚のパーティに顔を出したノラ。やっぱり気分が乗らない彼女は、帰ろうとしたが、そこにハンサムで、小粋な男性と出会う。フランス人のジュリアン。
どうせ自分に男運がないと思い込んでるノラは、ジュリアンのアプローチを本気にしないが、いつの間にか彼と楽しく過ごす自分がいた。
きっとだめになる。これはうまくいかない。自分はだめなんだ・・・と思いこんでしまうノラは不安に襲われるが、彼はそんな彼女をそっと見守る。
この人ならいいだろうか・・。私の幸せを分かち合える人だろうか。彼を愛してもいいのかもと思ったとき、彼はフランスに帰ることになった。「一緒にパリに行こう!」・・・・・でも、そのジュリアンの言葉は、自分に勇気をふり起こさせなかった。
フランスに帰ってしまったジュリアン。仕事もうまくいかず、自分を顧みるノラは、フランスに行くことを決意する。しかし・・・・。
てなことで、ジョン・カサヴェテスとジーナ・ローランズの娘という、超サラブレッドのゾエ・カサヴェテスの初監督作品。
ぎりぎり最終日に飛びこめたが、見れてよかったぁ。話は何のことない、ちょっと恋愛運の悪い女性が、一歩進んで、自ら運をつかもうとした勇気の物語のように見えた。
仕事もできるし、それなりにきれい。親友は自分の好きだった男と結婚してるが、それもいい。きっと自分にも自分にあった男性が現れるはずだ・・・と願って幾年。
若い女性なら、もうちっと大胆に、あるいは自暴自棄になっても許されるかもしれないが、そうもいかない分別盛り。その辺の複雑な女性の思いが、丁寧に描かれる。というより、ぴったりの配役で、セリフは多くなくても、それが見事に伝わってくるのだ。
これは監督の配役と、俳優の見事な連携だろう。
そして、すいません。惚れっぽい私は、ジュリアン@メルヴィル君にやられました。あは。
細身で、見た目少々情けなさ系の頼りなさ(ここですでに、あたしのいい男の殿堂入りです)。Tシャツにジャケットはおっただけで、何とおしゃれなことか。それにあの帽子。いやーー、いい。
じっとノラを見つめる目、その目に吸い込まれて行きそうでしたわ。そして、地下鉄でのカタルシス。余計なことは語らず、久々、胸がキュンとなりましたです。いい、うん。いいです。
「ぼくを葬る」が、あたし的にとってもいい、と感じた理由が今更ながらわかりました。すべてはメルヴィル君だったのですわ。たっぷり目の保養をさせていただきました。ごちそうさま。
◎◎◎◎
『ブロークン・イングリッシュ』
監督・脚本 ゾエ・カサヴェテス
出演 パーカー・ポージー メルヴィル・プポー ジーナ・ローランズ
でも、やっぱり「ぼくを葬る」が良すぎたかなぁ。
このジュリアンにちょっと物足りなさを
感じてしまいましたもの。
充分魅力的ではあったんですけどね~。
ヒロインにはとんと魅力を感じませんでしたが、やっぱいい男は目にいいです。