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第274回 クイズで磨く推理力−1

2018-06-29 | エッセイ
 30年以上前になりますが「クイズダービー」というクイズ番組がありました(TBS系列)。
 大橋巨泉の司会で、クイズに答えるのは、マンガ家のはらたいら、女優の竹下景子、フランス文学者の篠沢教授などのタレント陣。出場者(一般からの応募)は、「どの回答者が正解を出すか」を予想し、あらかじめ与えられた持ち点を、正解すると予想する回答者に賭け、最終的な得点を争うというもの。
 回答者には、問題毎にオッズが付きます。とにかく正解率が高く、「宇宙人」とも呼ばれた「はら」(オッズは、2~3倍くらいが多かったです)で手堅くいくか、穴狙いなら「篠沢」(オッズは、時に10倍を越えるオッズが付いた時もあります)で勝負するか。持ち点と相談しながら、誰に、何点賭けるか、出場者の悩みどころです。
 そんな悩みを横目に、視聴者も、正解を考えながら、そして、だれが正解しそうか推理しながら、といろいろ楽しめるユニークな番組でした。

 クイズの中味がキモですから、凝ったものが多く、突拍子もない設問には3択(3つの中から選ばせる)もありましたが、想像力を思い切り発揮して、当事者のつもりになったり、その場の状況をよ~く考え、推理すれば正解に行き着ける設問が、刺激的で、魅力的でした。
「クイズダービー ベスト500」(TBSテレビ編 河出書房新社 1987年)から、刺激的な問題と正解をご紹介しようと思います。全10問を前半と後半に分けていますので、じっくりと、ご自身の想像力、推理力をお楽しみ、お試しください。
 まずは、前半の5問から。

<問題-1>
「ザ・OLブック」という本に、不倫の恋をしているOLの心理解説が載っている。相手のシャツが汚れていると「奥さんが実家に帰った」と思うというのです。さて、彼にサラ金から電話があると、自分に都合よくどう思うのでしょう?
<問題-2>
喜劇王チャップリンが、ある大会に「絶対優勝できる」と自信満々出場したが、結果は2位で本人も苦笑い。さて、その大会は?
<問題-3>
作家の今東光は、ある時女性に噛み付かれる夢を見た。うなされて、目を覚ますと背中の下からあるものが出て来た。それは?
<問題-4>
ヨーロッパのことわざです。「女性のヤキモチほ人類と同じくらい古い」に「アダムが遅く帰った時、イブは・・・」と続くのですが、イブはどうするというのでしょう? 
<問題-5>
かつて京都で、絶世の美女に花婿候補が殺到した。困った彼女はリンゴを使った奇抜な方法で男達を試そうとしたが、皆尻込みし、挑戦したのはひとりだけ。その方法とは? 

 それでは前半の正解です。

<正解-1>慰謝料を工面している。(いろいろ意見はありそうですが・・・)
<正解-2>チャップリンのそっくり大会(そんな大会があったんですね。出場するほうもするほう。苦笑いするしかなさそう)
<正解-3>入れ歯
<正解-4>アダムの肋骨の数を数えた。(「女を作ったら、証拠歴然」というわけで、実に良く出来たことわざ)
<正解-5>男性の頭の上に置いて矢を射た。(彼女は弓道初段で、応じた男性は、見事彼女を射止めたとのこと。京女はたくましい、というか、怖いというか・・・)

それでは、後半の5問です。
<問題-6>
映画「お暑いのがお好き」のラストシーンで、ジャック・レモン扮する女装のミュージシャンに惚れた金持ちジイさんに激しく求愛され「実は男だ」と告白します。レモンに魅せられたジイさんのセリフは?
<問題-7>
第一次南極越冬隊のひとりに、たった3文字の電報が届いた。差出人の愛情がひしひしと伝わるその電文とは?
<問題-8>
かつてアメリカ大リーグで、メッツが優勝した時、地元ニューヨークの放送局がユーモアのある天気予報をした。「快晴 ただし、ところにより◯○」さて、◯○は?
<問題-9>
ある雑誌に載った冗談のような実話です。オリンピックで不振が続く日本人選手の記事を見たおばあちゃんの言葉「◯○さん強いんだねぇ」さて、◯○に入るカタカナは?
<問題-10>
文久3年、マルセイユに着いたヨーロッパ訪問使節の一行は、ホテルでまず通された部屋があまりに狭く、怒りだした。その部屋とは?

 それでは、後半の正解です。

<正解-6>誰にでも欠点はあるさ(Well,nobody's perfect)(しゃれてますねぇ~)
<正解-7>アナタ(当時の電報は、1文字いくら、の世界でしたからねx。参りました)
<正解-8>紙吹雪
<正解-9>プレッシャー(プレッシャーさんに負けっぱなしですもんね)
<正解-10>エレベーター

 成績のほどは、いかがでしたか?もう少しネタがありますので、いずれ続編をお送りしたいと思います。それでは、次回をお楽しみに。
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