Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

2013/7/22//移動日・北海道上陸

2013-07-22 | 参加ユニット『Duo LIBRA』



今日は北海道への移動日
8時に起床

夕べの弘前からだけど
今朝も肌寒いくらいの気温で
長袖を一枚持ってくるべきだった…


今日は9時出発

寝足りないんだけど
多分 初青函フェリーとか北海道の景色とかで興奮して
車内で仮眠は取れないんだろうな





ちょっと押して9時15分
出発








青森なのに「札幌館」て何の看板かと思ったら
札幌ラーメン屋さん
朝食食べてないのと肌寒いので熱々の札幌ラーメンを食べたくなってしまった




9時半
フェリー埠頭という看板





あっ !
目の前にもうフェリーが居た







乗るのは青函フェリーじゃなくて津軽海峡フェリーでした



車に乗ったまま自動発券機を通って
あっという間に誘導されて乗船





駐車フロア
ずいぶん広いな

キョロキョロ




ここが入口



へぇ…
エスカレーターがあるのね





2等船室は大部屋雑魚寝なんだ



慣れてないから
知らない人が既にダラ~ッと寝そべってる近くに入って行きづらいなぁ

よし
大部屋スルー




1フロア上がってデッキに出てみた

北海道が見えてるのか見えてないのか
よくわからないです









二人とは乗船してすぐ別れ別れに


ツアーし始めた数ヵ月前は
行く先々ではぐれないように
金魚の糞みたいに二人にくっついてたんだけど
最近僕も多少は旅慣れてきたのか
フラッとはぐれても平気みたいです
気ままにやってます

お腹空いたので自販機の食堂へ



懐かしいお湯を注げる機能付きの自販機で
カップヌードルを買って食べてるうちに
10時になり静かに出港した






元々まばらだった食堂はいつの間にか
僕だけになっていた



こういう感じ
好きだなぁ



本土がだんだん遠くなって行く






こんな風に人もまばらで、もし雪が降り積もっていたら
そりゃ 津軽海峡冬景色みたいな名曲も生まれるよなぁ





僕は結局 大部屋には入らず
二人とは離れて通路のソファに座って過ごすことにした





ちょっと晴れ間が出たり隠れたりしてるので
もう一度デッキに出て
海の色でも撮ろうと思ったら
強風で携帯飛ばされそうだったので早々に退散

これで雪でも吹雪いていたら
ますます津軽海峡冬景色みたいな名曲が生まれちゃうなぁ






青森港から函館までは
3時間40分だそうで
僕としてはもう充分
船内を楽しんだので寝ることにした






目を瞑り
何となく首筋を揉んでいるうちに少しずつ眠気をもようして来た頃
目の前を小さな女の子が歌いながらスキップで通り過ぎた

あグ~ングングンっ
あグ~ングングンっ
あグ~ングングンっ
あグ~ングングンっ

ノリの良い音頭のリズム
洋楽風に解釈すればシャッフルのリズムとも言える
グングングンの3つの「グ」はそれぞれ1拍2拍3拍のそれぞれ3連の1つ目
「あ」が4拍目の3連の3つ目


ドンドンドンガラガッタ ドドンガドン

脳内で音頭のリズムに乗って
TOTOのロザーナのメロディが鳴り始め眠気が覚めてしまった…


こういうのってちょっとした職業病だと思う


だいぶ昔の話だが
テレビのCM聴くと
自動的に頭の中でスコア譜を書いてしまって疲れる
とぼやいてるアレンジャーの友達が居た





目が覚めたついでに
デッキに出てみると
進行方向右手に大きな半島
後で地図で調べてみようと考えながら
また眠ってみることにした



眠ってみようと思いながら一つ不安なことがある




30分くらい前から
僕の一席空いた左隣に座ってる御爺さんが
何となくこちらをチラチラ見てる気がするのだ


旅先の知らない地で無意識に警戒心が強まってるのかも
変な妄想をし始めた



御爺さんは殿山泰司に似ている

チビまる子の友蔵似とも言える


この爺さんは実はスリの名人で
僕のジーパンの尻ポケットに財布が入ってるのを船内で見て
スリを仕掛けるタイミングをずっと見計らっている

僕が眠ったら名人の技でスルリと財布を抜き取る算段なのだ


すると通路を通り過ぎる若い女性に爺さんが話しかけた
女性とは家族らしい

誰々ちゃんは大部屋で寝ていて子供たちはキッズルームで遊んでる
と女性は答え
爺さんは笑いながら
そうか
と言った

スリ疑惑は消えたか…

いやいや
油断してはいけない
家族ぐるみでスリ家業かもしれない

そんなくだらない妄想をしてるうち爺さんの方が鼾をかき始めた

逆に財布をすってやろうか…
なんて毒のある妄想をしていたら
ンハァ~という溜め息と共に爺さん目覚めた

僕のことを
「この男なかなか寝やがらない」
と舌打ちでもするかのようにもう一度剣呑そうな溜め息をついた



おとうちゃん
お腹空いた~
と男の子の声

別の家族が通り過ぎる

子が父を屈託なく呼ぶ「おとうちゃん」という響きが新鮮だった



TOTO音頭とか
スリの殿山泰司とか
おとうちゃんの男の子とか
誰も居なかった食堂とカップヌードルの給湯付き自販機とか
シュールだけれどだいぶフェリーの旅を満喫している


結局スリ爺さん
僕が全然寝ないから根負けしてどっかに行ってしまった






12時
あと1時間40分

ホントにもう一度寝ようと思い目を瞑る

ゆっくり半睡状態に入っていったようだ
30分くらい眠った気がしたが
フッと目を開けるとまだ5分しか経っていなかった


警戒心も和らいだのかリラックスしてる
窓の外の波間をボンヤリ眺めていると気分が良い

ステージの間中
ずっと客席から見られることの緊張を何かでリセットしないと
連日のライブでは精神疲労が蓄積して
最後には自分の許容範囲から溢れてしまうだろう


一番手っ取り早いのがお酒だけど
お酒を含む嗜好行為でリセットやストレス解消を続けてゆくと
その日その日は何とかなっても
長い目で見ると逆に精神が蝕まれてゆく

このところ毎晩飲み過ぎたから夕べは久しぶりにお酒を抜いた


この船内で今ボンヤリ過ごしてるのも
見られる
といい縛りから一旦抜け出すための一つのストレス解消なのだ

顔の筋肉をまるで働かせずボンヤリボンヤリ波間を見ている


到着まであと1時間



13時
遠くに陸地が見えて来たが…
時間的にはまだ着かないはず






トイレの近くでマッサージ機を発見
15分100円

緊張リセットモードに2回しくらいやることにした
極楽極楽





今夜もお酒を抜いて
湯船で良く温まって沢山眠ろう ^^



2回り目を堪能してると到着間近の船内放送


意外と早く到着したんだな..
車で乗船したお客様は車に戻るよう放送で促してる





余裕をかましてデッキから港の写真撮って
トイレにも行って
さて車に行こうとしたらルートがよくわからない

駐車フロアにたどり着けず迷子
中村氏に電話するが繋がらず
狭い階段を下がるとトラックしか居ないフロアに出てしまい
慌ててまた階段を駆け上がった

下がったり上がったり
旅慣れてきたつもりだったが
半べそ状態で係員さんに泣きついて引率してもらった



やっと車に乗り込み
船の開門を待つ



あら
前の車は大分ナンバー
ずいぶんまた遠くから来たもんだねぇ



「北海道旅行のついでに 網走ちぱしりにDuo LIBRAを聴きに来ませんかぁ」
と後部席から和泉の声



いろいろありますが無事
北海道上陸です





北海道は今日は雨

明日の会場のある小樽まで220キロ
下道でのんびり向かいます









また矢印の道標

知らなかったけど寒冷地には常設なんですね








そして14時半
食事休憩





道の駅
駐車場には結構遠くから来てるキャンピングカーなんかも停まってた



2階の食堂に上がると貸し切り状態だった




何食べよう


珍しいな
「カレー玉子飯」って




ながつか…
何かな?



店員さんに和泉さんが訊ねたら
写真を見せてくれて
太くて短い鰻みたいな魚でした


これ美味しそう
ホタテの唐揚げ




だけど温まりたくて辛味噌ラーメンにしました








再び出発

大沼国道という道で
右側に海を見ながら長万部方面へ向かいます



右に海


左に緑


薄陽が射してきました






後部席から和泉さんの声
「晴れてきましたね
これは
もしかすると
シャコタン半島で撮影も可能になりそうですか」

「…そ~でぃすにぃ~…
もしかしたらワビサビの写真が撮れるかもぅ…
...しれません...ね」
と中村氏


撮影かぁ...
今日は本番が無いから僕は髪の毛適当なんですけど...



遂に
由利徹のオシャ~マンベ~の地に入って来ました










市街地まではもう少し








ここまで海沿いを来ましたが
長万部から内陸に入り北上









16時
またすっかり曇ってしまいました
小樽の宿泊ホテルまで115キロ

この辺は黄色と黒の矢印





標識に岩内の地名を発見




後部席から小さな呟き

「言ったのに岩内…」
(by和泉宏隆)




前方に巨大な風車が10基
出現






そしてパッと日本海側に出た





追分ソーランラインという道らしい

50キロほど海沿いを走る
































岩内港で積丹半島の根元に入り海とお別れ



後部席からまた呟きが

「お願いだから教えて

ダ~メ岩内の

そんなこと言わずに教えてよ

ダメったらダメ
岩~内」

(By和泉宏隆)




車内
誰も反応せず






尻別国道というので北東に向かってます











帰宅途中の上下ジャージを着た女子中学生が歩いていたので
北海道の娘はどんな顔かなぁとボンヤリ眺めてたら
向こうもこっちを見ていたみたいで
近づいて来たら気付いてパッと目を逸らされました

決して怖いオジサンじゃないんだよ~;;






積丹半島の付け根を突っ切って向こう側が余市








8年前に中村氏が偶然迷い込んだという余市の寂れた港で
さかきぃギター持って撮影したら
絶対に演歌歌手風になると言うので
是非とも撮影をお願いした



しかしなかなか見付からず
中村氏
ナビの地形を見ながら当たりをつける



「そうだ確か鉄道も近くを走ってたんだ…」
と中村氏が呟くと和泉氏が割って入る

「鉄道は大事ですよ
また線路に座ったさかきぃを撮影して
是非ともクリスマス辺りには写真集を出さなきゃなりませんから」

中村氏
「小樽の街も撮影に適した場所だらけなんだけど
演歌歌手になりたいなら絶対に余市です」


「じゃ是非余市でお願いします」





結局
中村氏が8年前に偶然遭遇したという寂れた港は発見出来なかったが
夕暮れの小さな浜で少し撮影しました



























余市から小樽はすぐ近く なので間もなくホテル到着







このホテルは本館別館二棟あり
うちらは別館

そしてインターネットは本館ロビーまで行かないと使えない
不便だぁ

今日の写真多いからなぁ部屋でゆっくりアップしたかったけど…
しかもこのホテルに連泊なんです

あとでブログアップしに本館に行こうっと




現在20時半

和泉さんは今夜は適当に一人で過ごすということで
では、ということで
これから中村氏と二人で良さげな寿司屋に行ってみようと思います

ホテルで教えてもらった
歩いて行けて
手頃な値段で美味しい寿司屋

魚真という寿司屋に入り
「小樽にぎり」というのを注文

これは~なかなか美味しかったですよ^^





とうことで
いろいろ体験しながら無事に小樽入りです

明日は小樽/GOLD STONEさん
17時出発だからゆ~~~~っくり眠って疲れを取ります


ではでは
長文お付き合いいただきありがとうございました




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1 コメント

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101枚 (まき)
2013-07-23 10:55:56
数えましたよ。沢山撮影されましたね。
移動日の様子を事細かく書いて頂いてるので
楽しく読ませてもらえました。

船の移動って、なんだかゆっくり時間が流れていいですよね。
テトラポットに座る演歌歌手?風のショットなかなか良いです。
お二人が夕日に向かうその後姿に男の哀愁が漂ってますね。
引き伸ばして飾ろうかしら(^.^)
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