「オトナの時間」は好きですか?
オトナの時間をエスコートしてくれるのは
この人
と
この人
2010/2/1(月) 恵比寿天窓.switch
19:00open/19:30start
■出演者
ダンドン×カンパニー
へんてこりん葛岡みち+maruse
タマ(from タマトミカ)with 榊原長紀
僕たちの出番は2番目 20:15~20:55 です
■料金
¥2,000(ドリンク別)
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タマちゃんとのデュオが遂に実現しました
タマちゃんのソロ活動
記念すべき第一回の相方に僕を選んでくれました
ありがとう
ピアニスト、タマちゃんこと広田圭美(タマミ)さんは
僕にとってどういう存在なのか
いつぞやのBaby Booのツアーサポートで初めて御一緒させていただき
その時の楽器編成は、タマちゃんのピアノと僕のアコギだけで
打楽器が居ない中、初顔合わせツアーを廻りました
演奏者が弾く瞬間に「相手と合わせよう」と考えてしまったら、その時点でもう遅い
だからミュージシャンはブレーンを作って慣れた人と演りたがるとこがあるんです
だけどこのツアーのように初顔合わせの人と演奏する時
大体まず様子をみながら僕は音を出します
相手と自分のバックボーンが違ったりすれば、一緒に一つの曲を演奏していても
それぞれが身体で感じているテンポ感は微妙に喰い違ったりするし
「ここだっ!」と思った位置に、想い入れた音を全力で振り下ろした途端
相手の振り下ろした全力の音と微妙に位置がズレて
結果、主張の強い音同士がバッティングしてしまいグルーブがガタガタになる
といったことはよくある
だから初めての人と演る時や、バックボーンが違うと感じた人と組む時とかは
特に音を置く位置に幅を持たせるんです、僕
音を置く位置が多少食い違っても
帳尻が合うように
僕の主観では、いつぞやのBaby Booのツアーでも
こういう意味での弾力をある程度持たせながら演奏していたと思います
演奏は85点くらいは超えてるし
後はメンタルなものを豊かに感じながら、そちらで点数を上げるよう
一つ一つの公演を大切に収めてゆければ良いと僕は思っていた
だけど、このツアーの中でタマちゃんはまだ
音の方面から試行錯誤と練習を繰り返し
「このツアー」「このメンバー」からしか生まれない「ここだけのグルーブ」に対して
ベストだと思われる「位置」に音符を食い込ませきたのです
強い情熱がある人だと思いました
僕のプレイは、柔らかいし滑らかですが
この要素の中には、「どんな相手とでも合わせられるように」という意味で
「相手の出方、様子を見ながら、音を置く位置に幅を持たせてる」とこがあるわけで
その音は良い意味で言うなら、柔らかい分、癒し系の音になりうるでしょうが
「ここしかない」という一点に、全力で振り下ろした音と比較したら打撃力は弱いわけです
タマちゃんが試行錯誤しツアーの中で徐々に食い込ませて来た「位置」とは
「タマがこの位置に振り下ろせば、サカキさんも全力で振り下ろせるでしょ?」という位置でした
タマちゃんの音は強い引力を発し、僕を引き寄せ
僕は何年ぶりかで腕が引きちぎれるような全力のストロークをしました
全力を使って、強い音を発し、グルーブがズレるくらいなら
柔らかい音で幅を持たせる方が良い
彼女とのグルーブがもし少しでもズレたら、僕はすぐ
幅を持たせるモードに自分を戻していたはずですが
遂に最後まで、全力の振り下ろしを止めたいとは思わなかった
そして大きな感動を感じさせてもらいました
それは、ツアーの後、追加公演の最後の回でした
その千秋楽のことを自分でブログに書き残してる
想像出来ますか?
目を瞑ったまま平均台の上を走り抜けてゆくような感覚
いつか足を滑らせ、平均台から落ち
嫌というほどスネを打つのではないかと
人間なら心のどこかできっと恐ろしいはず
だけどその恐怖を超えたとき重たい重力は消えてなくなり
無重力の中ですごい自由な演奏することが出来るんです
タマちゃんとのその時の密度は過去最高かもしれません
そしてそのツアーでこんなに濃い密度を提示したのは
僕ではなく明らかに彼女の方だったということです
彼女は僕を高みに引き上げてくれる大切な存在なのです
2008/7/31の千秋楽からもう1年半近く経ちました
その千秋楽以来の共演です
この1年半ほどの中で彼女は「あの時よりもっと柔らかさも習得してきたよ」と伝えてくれてます
最近の写真、落ちついた良い表情ですね
新年になったらリハ開始
どんなになるかワクワクしています
是非、聴きにいらしてください