Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

お手紙です

2009-12-28 | 過去のライブ後記





今年、僕が感じたこと、奏でた音、書き記したこと、発言したこと


そういうもの達を

良いことでも悪いことでも

少しでも心に留めてくださったあなたへ









僕の関わらせていただいたライブに本当に沢山足を運んでいただいて
顔見知りになり、お話させていただき
お友達のようになってしまった方や

実際には声をかけたりしないけど
聴いてくださっていたり
ブログを読んでくださっている方とも

音楽を通して縁が生まれ
音楽の奥にある「人の心」のことを
言葉にするのはなかなか難しいけど、少しだけど、お話したり
お話しなくても感じたり



こういった「関わり」を持てていることが
僕に沢山の生きる力をくれます





人は孤独で
生まれる時も死ぬ時も独り、と言われますが

孤独でありながら
この宇宙に、ポカンとたった独りで漂っているわけではなく
横を見ればそこにあなたが居て、後ろを振り返ればあなたが笑ってる
その隣りに泣いているあなたが居て
そのまた横にも...
ずっとずっと無数の心が関わり合い、繋がり合いながら生きている、ということを
音楽から教えてもらっています

いや...

「音楽を通じてあなたと関われたことの中」から教えてもらっているのだと思っています





ライブが終わった時に「ありがとう」という言葉を伝えていただくことがあります
言われる度に不思議な気持ちになります

お金を払って聴きに来ていただくわけですから
普通に考えたらこちらが「ありがとうございます」なはずで
勿論そう思ってるのですが
お客様の方からお礼を言っていただけるのって
まだ慣れなくて不思議な気分になるんです

だから、会場でお礼の言葉をかけていただいた時には
咄嗟に何と答えて良いかわからず、少しシドロモドロになってしまう自分がいますが
ウチに帰って落ちついて少し考えれば観えてきます


これは僕という「個人」に頂いた言葉ではないのだと思い当たります



やはり
音楽って、人が作り出したものではなく
もともとこの自然のサイクルの中に存在していた何かに
人間がほんの少しだけ手を加えて「音楽」って呼ばれるものにした

その神様がくれた恵み豊かなフィールドの上で
ただ沢山の魂と繋がりあっていることを感じられたことに対して生まれた感謝の一粒が
あなたから溢れたとき
たまたまそこに居た僕が受け取る役を担っただけなのだと思います


だから
この受け取ったあなたの感謝の粒を
僕は僕のために使いません


この魂の連鎖のためにだけ使って
ギターを弾けるだけ弾いて
ただ生きて死にたいと思っています






僕が
「あなたを愛している」

ここで書いたら

あなたはその本当の意味を感じてくれるでしょうか







僕は今

ちゃんとあなたのことを愛せています






そして
あなたがもともと持ってる沢山の光を
僕に預けてくれたくれたことに
心から感謝しているんです





ありがとう








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