Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

instabilité gravitationnelle

2014-05-08 | 楽描き帳
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母胎回帰

2014-05-08 | ギターの栄養





小さなオルゴールか

古い腕時計の

歯車の噛み合う部屋の中に入って行って



























そのもっと奥まで入って行って










薄っすら入って来る外からの光に
ぼんやりセピアに映し出された
その真鍮の歯車が発する
鈍い光の中で
ピアニシモを奏でていたい
































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独り言

2014-05-08 | ギターの栄養



僕にとっては
奏でる曲調が盛り上がってることが心地良い訳ではない

また静かな曲調が特に好きかというと
それも違う


盛り上がってゆく過程と
下がってゆく過程が心地良い
ということなのだ






感情表現のダイナミクスを
pppからfffまで表現したいがために
至って静かにpppの練習をしている時の僕という動物は
pppという獲物を狩るために非常に貪欲かつ獰猛な状態になっている肉食獣なのである










1つの決まったメロディーを様々な強さで弾くと
メロディーから伝わって来る感情や色彩情景はまるで違ってくる

そのために大抵ポピュラーの楽曲には
数コーラス分の繰り返しが必然的に施されている



「リピート記号で囲う」ということは
任意の小節数のコード進行とメロディーを繰り返し奏でることで
そこに「逃れられない執着」という人の抱える想いを練り込み

曲はリピートで反芻されることにより
「執着を続けていることに飽き
同じメロディー同じコード進行、という条件の中ででも
別の表現を模索すること」
へと意識を転じさせる


王道として言うなら
それはエントロピーの法則に従い
必ず階段を上る方向へ進む

途中で階段を下るのは更に上るための踏み台である


fffが活きるのはpppが在ってこそ初めてだと
この猥雑な世の中に物申したいが
ffffffくらいで申さねば聞こえないだろう



それよりpppの訓練に人生を費やす方が有意義だ












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