Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

木村真紀コンサート@菊名教会

2009-11-28 | 過去のライブ後記



木村さんのお話しでは、牧師さんという稼業って
教団からお達しというか、打診があって、そして国内?のいろんな教会に配属されるんだそうです

お知り合いの牧師さんに 以前
ミュージシャンはヤクザな稼業だと 木村さんが話した時にその牧師さんが
私達も全く同じですよ、と言っておられたそうだ


今日の教会の牧師さんは以前は大島だったか?にいらしたんだそうです



無宗教の僕には普段縁のない教会という場所
そして、そういうフィールドに属しておられる方達と
ほんの少しだけ接点を持てた2日間でした




今日の木村さんの無料コンサートも、伝道活動の一つであることは勿論なのでしょうが
押しつける空気もなく
信じてる人達が、クリスチャン以外の人達を、いたって自然に受け止め
(受け止めるという表現すら感じさせぬ空気の中)
今日の礼拝堂は人で満たされました
(実際に今日のお客さんは教会員でない一般の方たちが半分くらいいらっしゃったそうです)

いつも慌て者の木村さんは、歌詞を書いた紙を忘れたなどとステージでの騒いでおられたが
そういうミスが歌に悪影響することなく、張りのある言霊を発していた

それは木村さんにとってこの場所が「我が家」のような意味を持つのだろうな、と思うと同時に
それだけじゃなく、ここに集う全ての人達に、この場所が提供している「懐」の深さ
のお陰かもしれない、なんて思った

僕は、非常にゆったりした精神状態の中
何の曲だったかで演奏中に胸が一杯になった場面もあった



先ほど 僕は無宗教だと書いたが
人が生きてゆくには その人その人 それぞれ信仰が必要だと思っている

その信仰は
どんなものでも どんな形でも良いと思っている

信じるもの
というより信じられるもの
心の拠り所となりうるもの



今日のコンサートは
そんな、人それぞれの信仰をやんわり受け止め、受け入れてくれる場所だったんじゃないだろうか
なんて思い返しています

相変わらずこの先も僕は無宗教だと思うのですが
無宗教の僕が、クリスチャンの木村さんと
あたりまえに、全く隔てなく友達であり、アンサンブルしあえるように
価値観はそれぞれ違うんだから、言葉にして話したら摩擦になることだってあるだろうに
音楽のもとに集い、それぞれが音楽に託した言葉で、美しいハーモニーを共有することが出来るように
今日の菊名教会という場に 友情のようなものを感じた...
というか
そんな風に言うのは何か大袈裟で...

この場所が広げてくれた白紙の五線紙の上に
好きなメロディを描かせていただいたのだ




心が暖まりました

今日という日と、関われた人達と、その縁とに感謝しています

ありがとう









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