坂井えつ子の市議会ホーコク

2015年補選で初当選。2021年本選で三選致しました。市議会ホーコクや日々のことを発信しています。

10月4日 9月定例会最終日 本会議

2016-10-04 | 市議会(2016年)

10月4日 本会議


2015年度決算は可否同数のため議長裁決により可決。
賛成(11)=自民4、公明4、民進2、小金井自民1
反対(11)=緑・市民自治こがねい2、共産4、リベ保2、ネット、市民会議1


※今定例会で自民1人からは欠席届が出ています。

 決算特別委員会では否決だった2015年度決算。本会議では可否同数で議長裁決になり可決となりました。稀なことだと思います。緑・市民自治こがねいを代表して、片山さんが行った反対討論は以下の通りです。

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 認第1号2015(平成27)年度小金井市一般会計歳入歳出決算に、緑・市民自治こがねいを代表して反対の立場から討論を行います。

 今回の決算は稲葉市長が提案した予算であり、12月の市長選以降は西岡市長が執行していましたが、決算審議を聞いていると、西岡市長の答弁が少ないのが気になりました。せっかく市長選で闘ったわけですから、稲葉市長予算について西岡市長の考えをもっとお聞きしたかったし、批判や意見を述べてほしかったと考えます。
次の予算を作るにあたっても、前市長の予算をどう批判的に見て次の予算を作成していくか、現市長の考え方が見えない審議でした。

 今回の決算の中で、特に現西岡市長が関わって執行した部分、執行について考慮すべきだった事項を指摘したいと思います。

 さきほど市長報告があった、市庁舎問題についてです。西岡市長が就任した後、決算年度中になぜ速やかに方針を打ち出せなかったのでしょうか。新福祉会館建設市民検討委員会を休止した後、速やかに公約に沿った庁内検討を行い、どのような行程で進めていくかを新年度予算審議の前に公表すべきでした。
6施設複合化して、市民負担を極力少なくするとした庁舎建設計画は、市長選の公約の中で、多くの市民の耳目を集めました。私は西岡市長を応援する立場ではありませんでしたが、当選したからには、どのような根拠を持って公約が形作られたのか説明を尽くし、実行に向けて進めていく政策提案が議論できる場を、首を長くして待っていました。

 しかし現在に至るまで、なんら具体的な提案はなく、場当たり的な対応を繰り返しています。本来、決算年度の3月までに検討は終え、当初予算に組み込めなければ補正予算などで、公約実行の具体的方策を示すべきではなかったでしょうか。

 次に市民参加と対話の市政についてです。決算年度中には、市主催の市長と語る会や市長参加の説明会など、市民が直接市長に意見を言える場がまったくありませんでした。庁舎と福祉会館の問題についても、公の場で、市長が先頭に立って市民への説明を尽くすべきではなかったのでしょうか。市民説明会は議事録が残ります。広報もされるので、だれでもが参加できます。市長が対話を重視する市政運営を行なうのであれば、各市民団体と個別の折衝ではなく、公の場で、だれもが参加できる説明会で記録を残す、市民との開いた懇談会を市長就任後に速やかに数多く開いていくべきでした。市長と個別のつながりのない多くの市民が置き去りになっています。

 また、西岡市長が当選した後、就学援助の認定率の引き下げが検討されたという答弁がありました。本来、教育は無償化をめざして方策を練るべきであり、子どもたちになんの負担もスティグマもなく、だれもがのびのびと育つ環境を保障するのが市の責務です。
なぜ、就任早々に、保護者負担の実態調査が不十分で、かつ就学援助の捕捉率もまったく把握されていない状況であるにも関わらず、認定倍率の引き下げに同意してしまったのでしょうか。

 さらに、子ども子育て会議に、認可保育園保育料の値上げを諮問したのも決算年度中の西岡市長の指示によります。児童福祉審議会での十分な議論や、市による説明会が行なわれて保護者の理解を丁寧に求めてきた保育料問題については、諮問を行なう際には、その行程について慎重な検討がされるべきだったのではないでしょうか。

 本決算の認定には反対いたしますが、来年度予算策定の際には、稲葉前市長との違いをしっかりと打ち出して頂くことを期待して討論を終わります。


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 そして、やはり大きかったのは西岡市長から出されるはずだった「6施設複合化プロジェクトチーム最終報告」を受けての市長方針が、庁舎建設等に係る今後の方針についてになり、“ゼロベースで見直すことを決断”したことが示されたこと。
 
 私もいくつか質問しましたが、大切なのはこれからのこと。しかしながら、全体的に、「今後考えます」「意見として受け止めます」旨の答弁が多かった印象。
 
 ただ、「12月議会より前に議会で”場”をもつべきでないか」という質問に対し、「具体を申し上げるまでにない。何らかのカタチで必要と思っている。今後考えていきたい。」との市長答弁があったので、しっかりと設定していただきたいところ。本来は、市長選を行うべき事態ではありますが、それこそ「庁舎問題の解決」を遅らせることになるので求めません。早期に市民への説明会を必ず行うことを強く求めます。

 選挙公報にも「ジャノメ跡地に6施設を集約して改修費・維持管理費を削減し、新たな市民サービスの財源にします」とあるのに、「ゼロベースで見直すことを決断」としたことに対して、私には公約撤回に聞こえるので、市長の「選挙公約撤回とは考えていない」という答弁は、理解に苦しみます。
 「西岡真一郎」と投票用紙に書いた1万2849名への説明責任はもちろん、市長という立場からは11万市民への説明が不可欠だと思うのです。
 
 西岡市長は、これまでに市主催での市民と語る会を一度も開催しておらず、今回の「ゼロベースでの見直し」についても、複数の議員から説明会開催を求める声があるにも関わらず、「意見として受け止める」としている姿勢は、西岡市長が掲げている市政運営3つの基本姿勢のひとつ「みんなの声をしっかりきく」と大きくかい離していませんか?議会に報告したことを直接市民に説明し、市民の声をしっかりきくべきです。
 
 また6施設複合化プロジェクトチームの報告書が抽出している課題のひとつ、「専門的知見を要する」についてもしっかりと受け止め、関連する補正予算を速やかに提出することを求めますが、そもそも。しっかりと検証されたうえで掲げられているはずの市長公約の検証を庁内プロジェクトチームに検証させること、「ゼロのベースからの見直し」について議会からの指摘に答えられないと。また、政策実現性に課題があることを理由とし、公約を掲げたご自身が公言してしまうのはおおきな問題です。

 ちなみに、市長は、議会に理解を得るために、数え切れないほど、各会派や議員と話した仰っていました。控室に突然お見えになり、雑談をした記憶がありますが、これも「対話のひとつ」と考えておられるのでしょうか。少なくとも私は西岡市長とお話ししたことはあれど、対話できたとは思っておりません。西岡市長が考える「議会との対話」のあり方と、今後の対応を再考していただくべきと考えています。
 
 市議会からは全会一致で「新福祉会館と新庁舎の早期建設を求める決議」を採択しました。
 
 
 
 
 皆さんはどう思われますか。以下小金井市HPより引用。10月13日に市主催で初めての市民と市長の対話の場が持たれますので、ご参加ください。市民の声を届けて、不明な点は市長に聞いてみてください。
 

 市民の皆さんと市長との対話「座談会」を行います。皆さんの市政に対する率直なご意見、ご提案を市長が、直接うかがいます。
 ぜひ、お気軽にご参加ください。

と き  平成28年10月13日(木曜) 午後7時から9時
ところ  市民会館 萌え木ホール(小金井市前原町3丁目33番25号)
内 容  市民の皆さんと市長によるフリートーク
定 員  50名(先着順)
申 込  直接、会場にお越しください。
その他  手話通訳が有ります。

 
 


 

 
 

 

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10月4日 市長報告

2016-10-04 | 市議会(2016年)

 

10月4日

 市長報告がありました。質問が多岐にわたっているため、答弁をまとめるために休憩が取られました。しばらく休憩が続くのではないかと思っています。ブログには珍しく速報版として。

 以下、市長報告です。

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市長報告

庁舎建設等に係る今後の方針について

  市長就任以来、約9か月が経過した今も、現状の分散庁舎は、市民サービスと行政執務の両面において機能性に欠けるところがあり、より一層市民サービスを向上させるためにも、早期に分散庁舎の解消を進める必要があるとの思いに変わりはございません。

 加えて、市役所庁舎は災害が発生した場合には、災害対策本部を迅速に設置することが求められ、市民の皆さんの生命と財産を守る拠点として、その機能の強化・充実を図ることは自治体の重要な責務とも考えます。

 しかし、新庁舎の建設に当たっては、これまでの長い経過もあり市民の皆さん及び市議会とともに、着実に進めていくことが、何よりも肝要であります。

 そこで、私は、市長としての責任において、議長及び市議会からの御指摘いただいた課題を踏まえ、ゼロベースで見直すことを決断し、今後、市民・議会・行政が一体となって、進むべき方向を定めてまいります。

 

 この間、私の不手際及び準備不足から、市議会に多大な御迷惑をお掛けいたしましたことにつきまして真摯に反省し、庁舎問題の解決に向け市議会全体の御理解をいただけるよう、慎重かつ丁寧に着実な歩みを進めてまいります。

 なお、福祉会館、清掃関連施設の再整備も重要と認識しており、これらの課題解決についても全力で取り組んでまいります。

 

 本日の時点では、明確な項目まで申し上げることはできませんが、早期に具体的な提案ができるよう最大限の努力をしてまいりますので、議員各位の御理解を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 


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