玄関を出るとき、靴箱の影に見えていた兵隊の人形。
色あせた人形を手にとると、かくれていた思い出が鮮明に伝わってきて。
しあわせだった家族の肖像が。あの頃のさわやかな日ざしが。
恋をしていたあの頃の胸のうちが、まるで昨日のことのように・・。
ポケットに人形を入れて、車を走らせる朝。
いつもの並木道がタイムスリップしたかのように、あの頃の情景が・・。
スピードをゆるめ、眺める先は以前よく通っていた彼女の家。
人形をふたりで持って吹き替えの会話を楽しんだ。
あの時の物置小屋はもうなくなっていて・・。
道のはずれに車をとめて、上をむき目をつぶると。
あの頃の愛しい人が声をかけてくる。
"兵隊さん、兵隊さん。わたしをお嫁さんにして下さいな。
その帽子がとってもかわいいから。
好きになるのに理由なんていらないわ。
まんまるの帽子にわたしは恋をしたのよ。"
色あせた人形を手にとると、かくれていた思い出が鮮明に伝わってきて。
しあわせだった家族の肖像が。あの頃のさわやかな日ざしが。
恋をしていたあの頃の胸のうちが、まるで昨日のことのように・・。
ポケットに人形を入れて、車を走らせる朝。
いつもの並木道がタイムスリップしたかのように、あの頃の情景が・・。
スピードをゆるめ、眺める先は以前よく通っていた彼女の家。
人形をふたりで持って吹き替えの会話を楽しんだ。
あの時の物置小屋はもうなくなっていて・・。
道のはずれに車をとめて、上をむき目をつぶると。
あの頃の愛しい人が声をかけてくる。
"兵隊さん、兵隊さん。わたしをお嫁さんにして下さいな。
その帽子がとってもかわいいから。
好きになるのに理由なんていらないわ。
まんまるの帽子にわたしは恋をしたのよ。"
他人から見ればなんてことのない普通のもの
でも、その人にとってはタカラモノ
目には見えない、それにまつわる物語
記憶の情景と香りも思い出す事が出来る・・・
ちょっとしたことでも、詩にしてみるとおもしろさが増してくる。そんな感じの詩になりました