古びた扉をあけた時、なにか懐かしい匂いが漂ってきたのです。
その明るい匂いにわたしの心はなにかの期待を抱いたのかもしれません。
ひらかれた扉のむこうにあったもの。昔わたしが抱いていたクマのぬいぐるみ。
くたびれてはいるものの、まだ生きているようなまなざしが・・。
クマを抱いて、あの頃のわたしが話しかけていたこと。
なにを思い、なにを求めていたのか、幼い頃の気持ちがすぐそこまでやってきたのです。
すると、今まで鬱屈としていた心の隙間から、なにかがこぼれはじめたのです。
部屋に足を踏み入れ、クマに手をのばすと・・。
あの頃よく言っていた口癖がよみがえるのです。
"お母さんはどこかに行ったの。お父さんはお仕事場かな。
でも、寂しくないの寂しくない。
だって、クマさんが魔法を使ってすてきな国へと連れて行ってくれるもの。
とおいとおい魔法の国に。
クマさんの友達といっぱい遊んで笑ったりできるから・・。"
その明るい匂いにわたしの心はなにかの期待を抱いたのかもしれません。
ひらかれた扉のむこうにあったもの。昔わたしが抱いていたクマのぬいぐるみ。
くたびれてはいるものの、まだ生きているようなまなざしが・・。
クマを抱いて、あの頃のわたしが話しかけていたこと。
なにを思い、なにを求めていたのか、幼い頃の気持ちがすぐそこまでやってきたのです。
すると、今まで鬱屈としていた心の隙間から、なにかがこぼれはじめたのです。
部屋に足を踏み入れ、クマに手をのばすと・・。
あの頃よく言っていた口癖がよみがえるのです。
"お母さんはどこかに行ったの。お父さんはお仕事場かな。
でも、寂しくないの寂しくない。
だって、クマさんが魔法を使ってすてきな国へと連れて行ってくれるもの。
とおいとおい魔法の国に。
クマさんの友達といっぱい遊んで笑ったりできるから・・。"
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