欅並木をのぼった左手にあるお店

ちいさいけど心ほっこり、French!テイストなお店♪

夜空のお星はどうして輝く?

2012-12-04 | une nouvelle
南の島のココナッツ大王はお城のバルコニーから夜空を眺めるのが大好き。
となりにはまだ幼いココナッツ王子の姿も・・。
王子が明るい声で言います。
"ねぇねぇお父さん、あのきれいなものは何?"
大王様はやさしい声で、
"あれはね、王子。お星様って言うんだよ。とってもきれいな夜の宝石なんだ。"
"ほうせき?"
大王様は笑いながら、
"これは難しかったね。う~ん、たからもののことさ。
女の人が欲しくてたまらないものなんだ。王子も大きくなったらわかるよ。"
王子はバルコニーから身を乗り出すように手をのばして、
"あんなにキラキラ。どうしたらなれるのかなぁ?"
"ん?"
そう言われて困ってしまう大王様。
思案の末に・・、
"王子よ、あの光がとってもきれいなのは神様の言うことをたくさん聞くからなのさ。
だから、王子も神様の言うことやワシらの言うことをよく聞いていい子にしていれば、あんなにきれいに光れるんだよ。"
"ふうん。"
王子も納得のご様子。
"僕、いい子にしてるよね。あんなきれいに早くなりたいなぁ。"
"はっはっはっ、ちゃんといい子にしてればなれるよ。女の人はきれいなものに弱いから、大人になって王子も助かるだろう。"
大王様の言ってる意味がよくわからないながらも王子は手を振ったり、つかもうとしたり。
"僕、これからも言うことをよく聞くね。"
大王様もうまい言い回しだったとご満悦で、
"そうだな、早くあんなお星様になれるといいね。
そうすれば一石二鳥さ。女の人で苦労することもなくなるよ。そうすれば人生はとっても楽になるってものだから。"


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