必然的なヒストリー

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【風林火山・レビュー】さらば故郷

2007-01-14 20:50:32 | 大河ドラマレビュー《風林火山》

勘助が「家族」を見捨てて、自分の力のみで立身出世を掴もうと決心した今回。

その船を漕いでゆけ~ お前の手で漕いでゆけ~
おまえが消えて喜ぶものに おまえのオールをまかせるな!!!!

なんか今回のお話を見て、思わず「宙船」の歌詞が頭を過ぎりました。
勘助と義弟、そして実兄との関係。そして武田家では勝千代と次郎の関係。
この二つの兄弟のお話。

勘助は実の親に嫡男ではないが故に僧になることを命じられるものの、本人がそれを拒み大林家の養子へ。
なるほど、勘助にはこういう複雑な家庭環境があった(ということになっている)のですか。でも、その大林家でも勘助はどうやら厄介者扱い。
なんというか、これがまた水沢アキの嫌味な継母役が似合いますこと!感じが悪い継母のベストオブザイヤー!少しの出演でしたが、なかなかのインパクト。
そして人が良いのか、セコイのか、よくわからないまま出演が終了した笹野高史の勘左衛門。幼少の勘助を養子に迎えるシーンは人の善良なおじいちゃんでしたが、息子カワイサに・・・。義父が、勘助の手柄を横取り40萬なんて非道な事を。
って、勘助。受け入れるのか、この事態を!全ての事情を飲み込み、この行為を許す彼はなんと度量が大きい事か!器の大きさを感じさせますね~。
琉河的には門野翔さんが演じる大林家のダメ息子・勘兵衛が気になって仕方がない。呆れるほどのダメッぷり。現代に生きていたら、ニートになってしまうかもしれない息子です。
だって、パパンに怒られて凹んだかと思いきや、何事も無かったかのように飯を食べて。そして庭先で「オエ~ッ」って。なんだこのキャラ。

と、これから渡る世間は鬼ばかりみたいなホームドラマが展開されるのかと思いきや・・・。勘助はあっさりと「家族」を捨てました。そして、勘助の実の両親はすでに死亡していたとのこと。物語的には結構使えそうな設定をあっさりと消化してしまった製作陣に脱帽
今となっては勘助の唯一の血の繋がった肉親、兄・貞久が出てきましたが、さてこのお兄さん。何だか人の良さそうなお兄さん。でも貞久が仕えているのはあの福島越前守・・・。さては先の展開を考えて『心優しき弟思いの兄』という設定にしたのか。

そして渦中の福島越前守。演ずるはあのテリー伊藤。
おぉ、サングラスを外した姿は初めて見たぞ!テリー伊藤!
見ているだけで元気が出るテレビになりそうだ!
演出家として今川家を演出する気マンマンのこの男!
味方に加藤浩次はいないのか!?

福島越前守と共に今川家の大物・寿桂尼が初登場。
やっぱり寿桂尼は岸田今日子さんがはまり役だったなぁ~。
インパクトが強すぎた岸田さん。藤村さんは岸田さんを超えるネタを提供してくれる事が出来るのか。

そういえば市川亀治郎さんも初登場でしたね。
特に感想がない。。。。
まあ、晴信の見所はこれからなのでしょうが・・・。
今回は池松壮亮さんが好演でしたね。

今週は私事都合につき、コメントが遅れるかもしれません。
何卒、ご了承の程お願い申し上げます

次回のタイトル「摩利支天の妻」
摩利支天の妻となった女性の話なのか、
結婚したら妻が摩利支天だったという話なのか、
どっちですか。
後者だとしたら随分と迫力のある妻ですね。



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19 コメント

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寿桂尼登場 (今日感)
2007-01-14 21:26:28
>やっぱり寿桂尼は岸田今日子さんがはまり役だったなぁ~。

そうですね。岸田今日子さんのかもし出す雰囲気は「妖怪・黒幕」というニオイぷんぷんでしたから。
藤村志保さんだと、上品すぎる気もしますが、これからどう化ける?んでしょうか、気になります。
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寿桂尼VSテリー (琉河岬)
2007-01-14 22:09:16
今日感さん、こんばんは!

藤村志保さんの寿桂尼はどんなキャラになるのか予想がつきませんが、今川家の黒幕として存在感のある人物を演じて欲しいです。
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来週のサブタイトル… (もちきち)
2007-01-14 22:35:12
こんばんは。
>結婚したら妻が摩利支天だった
いや~、結構いるかもしれませんよ?

テリー伊藤、今回はセリフが全然ありませんでしたが、
これから食えない男ぶりを披露するんでしょうか?
楽しみですね~。
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妻の摩利支天 (琉河岬)
2007-01-14 22:42:50
もちきちさん、こんばんは!

「摩利支天の妻」て不可解なタイトルですよね~。オリジナルストーリーも評判が良い見たいなので、来週も期待大です。
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子役 (コトミト)
2007-01-15 00:06:57
先週はTBとコメントありがとうございました~!

テリー伊藤、ほんっと怪演でしたね~!そして勝千代役の子はかなり好演でした、もう少し勝千代のままで色んなエピソードを見ていたかったのですが…。
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こんにちは (おりょう)
2007-01-15 10:03:29
こんにちは
最後が一番受けました。(^O^) 後者だったら恐いですねー(笑)
手柄をあっさり未練なく義弟に譲る勘助は やっぱりそこらへんの人間とは 人物が違うと思いましたー。
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潔い (さくらこ)
2007-01-15 13:12:02
このドラマは勘助の生きる姿勢もですが、ドラマ仕立て自身からも清清しさとか潔さを感じますね。
随分酷い話でもさらさらっと進んで行くみたいです。
池松くんはもっと見ていたかったですね。
爽やかな少年が屈折して成長してしまったように見えたのですが、歴史上ではそういうことになっていますか?
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子役が良かった (琉河岬)
2007-01-15 22:19:51
コトミトさん、こんばんは!

勝千代役の池松さん、好演でしたね~。
出番があれだけとは勿体無いですね。
少年晴信と勘助の絡みも見てみたかったです。
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勘助の性格 (琉河岬)
2007-01-15 22:49:10
おりょうさん、こんばんは!

今回は、勘助という人物の人となりを十分に堪能できた回でしたね。井上靖の原作では決して描かれなかった勘助の人物像を窺う事が出来てよかったです。
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少年はどのように成長するか (琉河岬)
2007-01-15 22:58:21
さくらこさん、こんばんは!

義理の家族とはいえ、あっさりと自分の功名を譲ってしまう辺りは清清しいですね。物欲の薄い勘助の性格が窺えました。とても謀将とは思えない姿でした。

>歴史上ではそういうことになっていますか?
爽やか→屈折という説は聞いた事がないですね~。本当のところはどうだったのか、気になりますね。
晴信の父親追放の真相は庶民の為ではなく私怨だったと考える事も出来ますし。
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