必然的なヒストリー

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【風林火山レビュー】死闘川中島

2007-12-09 20:55:17 | 大河ドラマレビュー《風林火山》

物語の冒頭は第一話で勘助が独り言の様に語った、あのセリフで幕が切られました。

妻女山に布陣した上杉軍。
勘助の考えた策はあの啄木鳥戦法
そうです。後ろから奇襲を仕掛けて、びっくりしてワラワラと山から降りてきた緒形拳とかGacktさんとか西岡徳馬とかエキストラと同化してしまった金田賢一を討ち取る、あの作戦です。

でも宇佐美は、緑魔子演じる妖怪から霧が立ち込めることを、さらにその事を武田軍が知っているという事(バレバレ。わざとか!?)も聞き出します。
ここで宇佐美の長考。
武田軍は霧に紛れて奇襲を仕掛けてくるのではないかと。宇佐美がそれを滔々と語る中、武田軍の飯炊きの煙がいつもより多い事が発覚!
武田軍の啄木鳥戦法が見破られた瞬間でした・・・。

良かったです。このシーンが出てきて。
琉河は正直、緑魔子がストーカーの如く勘助を付け回し、武田軍の動向を上杉軍に漏らす、という最悪の状況を予想していたのですよ。
なので、彼女の存在意義が「霧が立ち込めるよ。武田軍も知ってるかもね~」という情報提供するだけの存在に留まって良かったです。緑魔子の存在が川中島の雌雄を決した、という展開だけは見たくなかったので
飯炊きの煙シーンが無かったら、ポット出の緑魔子にどれだけ重要なポジションを与えてるんだよ!と文句の一つでも言いたくなるところですが、この程度で留まってくれてよかったです。

そして、翌朝。
山本勘助が見たものは!
壁の様に武田軍の前に立ち塞がる上杉全軍!
陣形は車懸りの陣
!文字通り、個々の軍隊がくるくる回りながら襲ってくるアレです。


上杉の個々の軍隊が次から次へと順番にぶつかってくるので、武田軍は疲弊。
押され気味になる中、信繁が突撃!そこに最長老の諸角が参戦!
2人の間に交わされた、美しくも悲しいテレパシー。
援軍が来るまでの時を稼ぐ為、2人は殉職。
諸角さん、最後の最後に一角の武将であったことを魅せつけてくれました。
信繁さんも、地味ながらも最後の最後まで、その自己犠牲をも厭わない忠節を貫いてくれました。
物語の序盤から、武田家を支えてきた2人に哀悼の意を。

今回の合戦シーン。
見応えがありました。板垣戦死シーンのインパクトには及ばないものの、クライマックスに向かう盛り上げ方としては最高だったのではないかと思いました。

 

次週、遂に最終回!
上杉政虎が動き出し、信玄本陣に襲い掛かります。
そして、勘助は・・・。

次回で、今年の大河ドラマは終わります。
客観的に見たら「風林火山」は主人公がバッドエンドを遂げる物語。
このドラマでは、そのシーンをどのように描いてくれるのか。
楽しみにしています。

 


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19 コメント

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Unknown (今日感)
2007-12-09 21:36:47
キツツキを、宇佐美&政虎で見破るのは同じく安心しました。
ボクは、平蔵がからみはしないかと心配で心配で・・・
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平蔵が平蔵で良かったです (琉河岬)
2007-12-09 21:48:49
今日感さん、こんばんは!

私も、まさか平蔵が!と思いましたが、単なる脇役で終わりましたね。
次週、何らかの動きは見せてくれるとは思いますが、「平蔵が急に策士になる」という説得力のない展開にならなくて本当に良かったです。
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こんばんは! (ぱるぷんて海の家)
2007-12-09 21:55:16
ほんとここにきて信繁諸角のテレパシーが見られるとは思いませんでした。
でも悲しくもあり雄壮でもある会話でした。
来週はいよいよ勘助ですね、楽しみです。
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爺と坊ちゃん (琉河岬)
2007-12-09 22:11:40
ぱるさん、こんばんは!

信繁と諸角のやり取りであのような演出があるとは思ってもみませんでした。素直に感動できました。最後まで忠節を尽した2人の最期は、板垣の最期とは違ったインパクトがありました。
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こんばんは ()
2007-12-09 22:16:07
妖怪おばば。
私もあの程度で終わってくれて正直、ほっとしています。
キャラは面白くて好きなんですが、あまりに横槍がすぎると・・・興醒めもいいところですからね。

テレパシー。
そうそうw武田の家臣たちはテレパシーで会話できるんでしたねww
今回は、悲しいテレパシーで、見ててウルっときちゃいました。
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こんばんは (Hiro)
2007-12-09 22:19:25
信繁&諸角の絆に涙でした
いよいよ最終回ですが、勘助の最期きちんと見届けたいです
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こんばんは (まい)
2007-12-09 23:03:26
いよいよ最終回を残すのみですね。

今回は、信繁&諸角おじいちゃんメインのお話。
一度死に急ごうとして信繁たちに心配かけたおじいちゃんですが、今回の信繁との討死は立派な「もののふ」でした。
本当に、最後まで心の優しい主従でしたね。
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典厩様~ (才蔵)
2007-12-09 23:06:37
信繁、迂回部隊が来るまでの時間稼ぎのため、武田の盾となり討ち死。
諸角は殉死というところか。
スローがくどかった気もするが、俳優が演技に疲れてよろよろしながら討たれては信繁の最期らしくない。
かと言って、スローなしではあっという間に討たれて印象に残りにくい。
(大河ドラマ・武田信玄の時がこれだった)
もう少しスローが控えめだったらもっと良かったと思うが。
60を越えてなお動き回っていた千葉真一氏はやはり別格なのだろう。

その信繁を討ったのは柿崎。
今までぱっとしなかった柿崎が、すごく美味しいところを持っていきました。
OPに名がなかった村上義清がいきなり現れて信繁を討っていたら、もっと衝撃だったかな。
キャストに名が無く出演するは無理だし、名が出ていたらそこで分かってしまう。
さすがに難しいか。

先におふくに接触していたのは宇佐美だった。
鬼美濃が転がり込んでくるというアクシデントから武田方の勘助に先に霧の一件を話すことになったが、宇佐美はとうの昔に地元住民のおふくに霧のことを聞いていたんですね。
さすが、抜かりない。いつも勘助より先を行く宇佐美定満。
政虎には煮炊きの煙に感付かせる役で花を持たせたし。

次回、勘助滅多打ち(滅多撃ち)
伝兵衛の生死が気になります。
余計な花火はいらないよ。
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魔子が控えめで何より (琉河岬)
2007-12-09 23:15:58
渦さん、こんばんは!

魔子オババがあまり前面に出てこなくて良かったですよね。どちらかというと鼻に付くタイプですし。
信繁&諸角の最期の連携プレイが「殉死」。私も目頭が熱くなりました。
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長き絆 (琉河岬)
2007-12-09 23:17:39
Hiroさん、こんばんは!

長老・諸角さんは信玄というよりは信繁に仕えているような感じでしたから、最期までお供できた事がせめてもの至福だったと思いたいです。
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