必然的なヒストリー

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【風林火山レビュー】関東出兵

2007-11-18 21:20:23 | 大河ドラマレビュー《風林火山》

着々と最終回に向けて物語が進んでいきますね。

秋山さんと諏訪のおじさん(小林勝也が最終回間近まで登場するとは予想だにしなかった)らが見守る中、四郎勝頼は諏訪家を継ぎました。
「風林火山」では描かれる事はないでしょうが、この勝頼が信玄死後、旧家臣から何かにつけ
「信玄公ならば・・・」
とケチを付けられるのかと思うと少し気の毒になりました。

香坂弾正VS山本勘助
源五郎も最終回間近になって、その智謀ぶりをいかんなく発揮し始めました。勘助の策の弱点を鋭く突くあたりはもう立派な一武将です。カワイイキャラは卒業ですか。懐かしかったのですけどね~。
しかしながら、渋い表情もなかなかいいですね。

長尾景虎が関東出兵。
まずは病を患っている上杉憲政の旧家臣・長野業正に嫌味を言ってトドメを刺した景虎。
業正は、これに憤慨してか翌年、病死。それを知った信玄は箕輪に出兵。結果、長野家は滅亡。景虎、何気に「敵に塩を送って」いますね~。これは面白い。

そして、この関東出兵のキーパーソン成田長泰が登場。
演ずるは、利重剛。この配役の安っぽさが「風林火山」らしくて素晴らしいです。
でもその妻役が役柄補正があるとはいえ、井川遥さんというのは・・。格差夫婦の象徴ですか!
そして、小田原の北条氏康。
額の傷がまだ癒えてません。そんなにその傷が好きなのか、松井誠。
額の傷の謎はともかく、氏康の籠城策は見事に成功している様子。
3日経っても小田原を落とす事が出来ず、それでも
「神仏は我に味方せり!」
と信じてやまない景虎は一人で意味不明な行動に。
さすがは氏康。
「我等はこのような(キ○ガイ染みた)奴と戦っていたのか」
と呆れ、関わりたくないので城から出ることはありませんでした。そもそも籠城して成果が出ているのにわざわざ出る意味がないからね。
今回のナレーションが
景虎>氏康
となっているのが気になりました。
まるで氏康が城から出なかったのは、景虎の勇猛さに怖れたから!みたいな語り口はどうかと。

そして合戦中、景虎は上杉政虎と改名。
ここで一大事件が!
源義家以来の慣習どおり、下馬しなかった成田長泰を政虎がめった打ち!
暴君、キタコレ!
これですよ、コレ。
琉河的にはこれが今回の見所。
さあ、一番悪いのは誰なんでしょうね~。色々と考えられますよね。
①したり顔で慣習通りに一人馬に乗っている成田
 【大義名分】『正しいのはわかるけど、ここは田舎者に合わせて下馬しろよ。空気読め!』
②理由も聞かずに成田をめった打ちした景虎
 【大義名分】『もっと勉強しとけ、この神仏オタク。しかも短気すぎ!』
③慣習を教えなかった上杉憲政
 【大義名分】『とりあえず、このバカ殿様のせいにしとけば丸く収まる』
④景虎の驕りを察知していながらも彼を止めなかった宇佐美定満
 【大義名分】『高いギャラ払ってんだから、この場を上手くまとめる知恵を搾り出せ。この期に及んで、まだスタッフに接待してもらいたいのか』

って、今回、ここで終わりか!
何気にオイシイとこ持っていくんだな、利重剛。
金田一少年の事件簿ではサブレギュラーだった利重剛。(でもクレジットでは連名)
しかしここには金田一少年はいないぞ!
知恵を出してくれる味方はいないぞ、どうする利重GO!!
何気に映画監督でもある利重剛!!このシーンはどうやって撮るのかね?
本名は笹平剛だ、利重剛!!『剛』の方が芸名だと思ってたぞ、このやろう!!
ママンの小山内美江子も心配してるぞ、利重ゴーッ!!


次週、みんなの前で恥をかかされた成田が起こした行動とは!?

この合戦を終えたエセ毘沙門天・上杉政虎は越後へ帰還。
次なる敵は武田信玄。次から次へと決戦だ。
毘沙門天の名の下に。
大義名分を捏造して戦い続ける正義の味方。
でも、その正体は血を見るのが大好きなアーミーオタク!
受けて立つのも、これが定めか武田軍。
ここから一気に最終決戦へ!!!

 


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16 コメント

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Unknown (今日感)
2007-11-18 21:33:51
利重剛、金田一では、ルポライターのいつきさん役でしたね。昔は豊臣秀頼も。

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いつき陽介の災難 (琉河岬)
2007-11-18 21:42:32
今日感さん、こんばんは!

>金田一では、ルポライターのいつきさん役でしたね
さすがは今日感さん!!
付き合って頂いてありがとうございます!
もう十年前も昔の話になりますね。故・古尾谷さんが懐かしいです。
『金田一少年の殺人』(←金田一が犯人の濡れ衣を着せられる話)での名演技が忘れられません。

>昔は豊臣秀頼も。
小山内美江子関係で『徳川家康』で秀頼役でしたっけ。
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知将VS地球外生命体 (なおみ)
2007-11-18 22:01:38
琉河さん、こんばんは。
>「我等はこのような(キ○ガイ染みた)奴と戦っていたのか」
と呆れ、関わりたくないので城から出ることはありませんでした。そもそも籠城して成果が出ているのにわざわざ出る意味がないからね。

そうそう、流石氏康どのというカンジでしたよね?人望も知略も上に見えましたよ。(オデコの傷跡がヘンだけど)
さてさて「例の件」ありがとうございました。またもちょっと整理してお知らせしますね。色々ありがとうございます。くれぐれも「ご無理のないように」
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こんばんは! (ぱるぷんて海の家)
2007-11-18 22:04:16
一番悪いのは誰?と言うのは難問です。
うーーん!!
悩んだ末に宇佐美定満も「まずい!」の一言云う前に行動起こせと云いたいしぃ、
でもやっぱり目の据わった景虎がイチバン悪いのでは?
ということにしておきます。
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景虎は神の化身!? (琉河岬)
2007-11-18 22:32:54
なおみさん、こんばんは!

>色々ありがとうございます
いえいえ、とんでもないです。楽しみにしております。何卒、よしなに。

>人望も知略も上に見えましたよ
氏康殿の額の傷は愛嬌ということでしょうか(笑)
私のイメージでは、この戦いは
「氏康がやたら挑発する景虎を相手にしなかった結果がもたらした勝利」
であると確信しています。
成田事件がなくても長尾(上杉)勢は負けていたと思います。
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景虎、意外に無知 (琉河岬)
2007-11-18 22:36:48
ぱるさん、こんばんは!

>でもやっぱり目の据わった景虎がイチバン悪いのでは?
景虎は部屋に篭っているシーンが多かったと思うのですが、神仏にすがっていただけで、故実とか教養を身につけることは何一つしなかった、ということが明らかになった事件でしたね。
仮にも「義」を語る武将がいきなり家臣を打ちのめすシーンにゲンナリです。
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こんばんは (まい)
2007-11-18 22:42:17
琉河岬様

景虎さん自体がファンタジーですね。今回のは、フォースか何かでしょうか??
香坂くんが、とっても頼もしく感じられる今日この頃です。なんだか、勘助よりもしっかりしていて、軍師っぽく思えました。
「一番悪いのは」・・・はて、誰なのやら??
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宇宙の電波が景虎に (琉河岬)
2007-11-18 23:56:45
まいさん、こんばんは!

『景虎さん』の御心はファンタジーな世界に旅立ってしまったようですね(笑)
最終回間近で、今までのキャラをぶち壊すような事をしていいのか、見ているこちらが心配になるほどでした。

>香坂くんが、とっても頼もしく感じられる今日この頃です
香坂くんは信玄死後も長篠の合戦を生き抜き、終生・武田家を支えた重臣ですものね。今回はその片鱗を見た感じがしました。
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関東出兵 (才蔵)
2007-11-19 00:00:38
成田長泰
実は60歳を超えた武将だった。
さすがに白髪の老を鞭で打つのはNHK的にNG。
しかし政虎、そんな老将を皆の前で滅多打ちするとは・・・

なんとか勝頼に手柄を立てさせたい勘助。
それに対し冷静に言い返す香坂弾正忠。
世代交代は目の前か。

天下の小田原城を三日で落とすと豪語する景虎。
かなり調子に乗っていますね。
さらには一人城の目の前にやってきて挑発するわ・・・やりたい放題です。
若き日の家康は信玄の挑発に乗って出撃しぼろ負けしますが、氏康はそんな手には乗らない。

>氏康が城から出なかったのは、景虎の勇猛さに怖れたから!

あの景虎は銃弾受けても平然としていそうです。
神は神でも「軍神」ではなく「死神」の類かと。
恐れたのは後々の祟りかもしれません。
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格差夫婦…(笑) (もちきち)
2007-11-19 00:32:35
こんばんは~。

久しぶりに見た井川遥、きれいでしたね~。
井川遥に目をつけるとは、景虎もお目が高い…と
思ったらマザコンだったとは!!

美人妻をかっさらわれたGO利重も気の毒ですが、宇宙人景虎に
ついていかねばならない家臣たちが不憫で涙がちょとぎれます。
(でも一番泣きたいのは出家した浪だったりして)
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