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千葉県の一部では、まだ停電が続いています。
南房総方面は、ここからも東京湾を隔てて直ぐなのでとても心配です。
先日、千葉県産の新米を買いました。千葉県産の野菜を買ったり
私にできることはこれくらいかも知れませんが・・・
「第22回 俳句甲子園 全国高等学校俳句選手権大会」が開催されました。
敗者復活戦を勝ち抜いたのは、
有線のメロディ朝の葡萄園 灘高校
木星の輪の歪さや葡萄垂る
(もくせいのわのいびつさやぶどうたる) 高田高校
兼題「虫籠」「霧」「玉葱」による決勝リーグ。
最優秀賞(文部科学大臣賞)
中腰の世界に玉葱の匂う 開成高校 重田渉さん
俳句甲子園を目指すメンバーへのエールとして、
俳人の高野ムツオさんは「技術とか見栄えとかは二の次。今の感受性、
体験、悩み、その正直な気持ちを五・七・五に乗せるのが第一。
それをかなりのレベルで皆ができています。
自分を信じて作り続けてほしい」と語った。
夏井いつきさんは「辛い思いを胸にためると、それは腐っていく。
俳句にして吐き出せば、人生を支えます」
これが、22回も行われていたのは知りませんでした。
最優秀賞の作品は、良さがイマイチ分からない。評する力も足りません。
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入院していた叔母が8月26日に亡くなりました。
90歳だったので、生前、十分に生きたと話していました。
入院から約1ヶ月半でした。最後は眠っているような顔でした。
1人3句で、24句の中から皆で7句を選びます。
先生の選んだ7句です。
特選は、今回もメール参加のブログ友さんです。
◎ 片陰や使う人なき車椅子
洋館の客待ち顔の白き百合
筍や令和に向けて顔を出す
梅雨曇り苔の波打つ切通し
夏の夢五輪チケット何処(いずこ)かな
父の日にじいちゃんと呼ぶ娘かな
五月晴ペリーゆかりの開国橋 (私の句)
特選の句について先生の説明:
メンバーそれぞれの感想が違う。いろいろに想像できることが良い句。
車椅子という物に託す。物事で事を言わない。事は説明になってしまう。
※ 片陰→ 蔭 くさかんむりを付ける。
私の特選は、筍や令和に向けて顔を出す です。
筍が顔を出すというのが、なんだかかわいい感じがして選びました。
私の3句:
1 駄菓子屋の黒蜜の味ところてん
2 風薫る浦賀水道ひとり占め
3 五月晴ペリーゆかりの開国橋
1 は駄菓子屋を ありし日の黒蜜の味ところてん と先生の添削。
駄菓子屋 が近すぎるというような事でした。
子供の頃、近くの駄菓子屋さんで、黒蜜のところてんをよく食べていた。
関東では、二杯酢、三杯酢で食べるが、関西では黒蜜が多いそうです。
先生もそれは知らなかったそうです。メンバーのひとりは黒蜜と言っていました。
黒蜜が美味しい~。
2 は、写真俳句ということで、写真を持参しました。
写真を見て、先生は納得のようでした。
景色も精神的にも一人占めですねと言われた。
写真がないと、いまいち分からない句かもしれない。
。。。
メンバーから先生に質問がありました。
二句一章と一句一章のことについてです。
秋風や模様のちがふ皿二つ(原 石鼎 作)
これが二句一章の代表作です。
一句一章(一物仕立て)の代表作は虚子の
「流れゆく大根の葉の早さかな」
先生の新聞の投句、特選です。
一軒の理系の古書肆夏つばめ
肆 (みせ) 難しい字です。読み方が分からない。
神田にある古本屋さんだそうです。
選者評:
「理系の古書肆」がキーポイント。それゆえに季語の「夏つばめ」が
生きてくる。理系の古書店は、珍しい。
「切れ」は、古書肆の部分。