ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

新入り猫お迎え 大猫様がやってきた - 猫たちの微妙な距離感

2016年10月27日 | ねこの話


ネネさんが不機嫌すぎて、ダヤンのような顔になってますねー。(^^;

さて、義母の飼い猫トモ(10歳オス)を我が家に迎え入れるプロジェクト、いよいよ最終回です。

この連載は、成猫を我が家に迎えるに当たり、懸念事項や実際に直面した様々な問題を解決していく過程を記録したものです。これから猫と一緒に引越しする人や、先住猫がいる家に新入りの猫を迎える人たちの参考になれば嬉しいです。

今までの記事をちょっとまとめましょう。

我が家に大猫様がやってくる!
新入り猫お迎え 準備編(1): ケージの導入
新入り猫お迎え 準備編(2): 猫のベランダ脱走対策
新入り猫お迎え 準備編(3): 押入れを開けさせない対策
新入り猫お迎え 大猫様がやってきた!-初日
新入り猫お迎え 大猫様がやってきた -トイレ問題
新入り猫お迎え 大猫様がやってきた -先住猫との対面とシャーシャー問題
新入り猫お迎え 大猫様がやってきた -先住猫の威嚇が続く
新入り猫お迎え 大猫様がやってきた - 猫達の絶叫ライブ開催中
新入り猫お迎え 大猫様がやってきた -先住猫の妥協(?)
新入り猫お迎え 大猫様がやってきた - 大鳴き問題→基地を与えてみた

ベランダの対策もうまくいっていますし、トイレ(大)もちゃんとできるようになりました。困った大鳴き・夜鳴きもほとんど収まりました。最大の心配だった粗相やスプレーもしないし、馬鹿力で家中を破壊する行為も今のところしていません。猫たちの精神状態もかなり落ち着いてきています。

残る問題は、猫たちのビミョーな関係だけとなりました。

あいかわらず、小心者のネネがトモに対して一方的に攻撃的な態度を続けておりますが、幸い、トモがおとなしく温和な性格なため、ネネのしつこい威嚇をうまくスルーし、怪我をするような派手な大喧嘩にまでは発展していません。

ネネは激しく怒って絶叫しながら猫パンチをくらわせますが、相手に当たらないように手加減しているようです。もしも、トモが本気で逆襲してきしたら、とうていかないっこないことがわかっているのでしょう。

猫たちは微妙な距離感を保ちながら、お互いに気持ちに折り合いをつけることで、平和に共存する道を見つけたようです。


時々、出会いがしらに鼻をくっつけあってます。お!お!いいぞ。これは仲直りの挨拶か??

・・・と思ったら、ネネが、「シャーーー!」と捨て台詞のように一発威嚇してから去っていきました。だめだこりゃ。


トモのために買ったケージはすっかりネネのテリトリーになってしまいました。ケージがトモのために役に立ったのは初日の数日だけでした。しかも、3階建てにする必要なかったし。(涙)

トモがトイレに入りたいのに、ネネが威嚇して追い出そうとしています。

ネネがケージ付近にいると、トモは落ち着いてトイレができません。そのため、時々、ネネのトイレを使ってしまうことがあります。するとネネは烈火のごとく怒り、激しく砂を外にかき出して(いつもはそんなことはしませんが)、私たちに”被害報告”アピールをします。ケージとトイレを分離しなければ・・・。


そして、とうとう、トモも”ベッド・デビュー”しました。

トモは義母宅では寝室に入ることを禁止されていましたが、うちでは、猫をベッドの上に載ることを許しています。(というか、私が猫と一緒に寝たいから~。笑)

トモがベッドにやってくると、今までくつろいでいたネネが警戒モードに切り替わり、ガンを飛ばします。「あんた、何で来るの?こっちこないでよ。ここはアタシの場所なんだから!」


上の写真は奇跡の一枚。君たち、ここまで接近するようになったのねー。
よしよし。一緒にくっついて寝るようになるのも夢ではないかも?!


と思ったら、やっぱり近寄り過ぎでした。たまりかねたネネが、シャーシャー(アンタ、近過ぎだよっ!あっち行って!)と猫パンチを加え、とうとうトモをベッドから突き落としてしまいました。


あーあ、また怒られちゃったね・・・・。
ふてぶてしいトモは、シャーシャー言われても猫パンチされても知らん顔。ネネの手が出た瞬間に、さっと身をかわしてヘラヘラしています。

しかし、ネネ、トモに対して常に警戒しているわけでもないのです。
時々、こんなふうに、トモの前で、お腹を見せていることがあります。


動物は、お腹が急所なので、敵にわざわざ腹を見せるようなまねはしないと思うのですが・・・

ネネ、トモがいる前で無防備に腹を見せてゴロニャンしています。遊んで欲しいときによくやる甘えんぼポーズです。いったい何のつもりなんだ?

・・・・てか、どうやら、ネネはトモを挑発してる様子です。

ホラ、案の定。
トモが「一緒に遊ぼうか?」とフレンドリーに近づいてきたら、ネネが「シャーーッ」「ウギャー!」パシパシパシパシ!(猫パンチ)
「なによっ!近寄らないでよっ!アンタなんか嫌いなんだから!」

「なんだよぉ!オマエから誘ってきたんじゃないかよぉ~。」(って言ってそう。)

最近は、トモがネネをよく追い回すようになりました。ネネにケンカを挑んだり苛めようとしているのではなく、鬼ごっこのように、ただ追いかける行為が楽しいようです。ネネは迷惑そうに逃げ回っています。

逃げるから追う、追われるから逃げる。二頭が猛ダッシュで、転びまろびつ大騒ぎで走り回る大運動会が繰り広げられています。しかし、トモがあまりにしつこいと、ネネは急に止まって振り返り、「シャー!!!ギャー!」(いいかげんにしてよっ!もうやめ!)とストップ宣言が出て終了です。この追いかけっこは、二頭にとって、よい運動になってるようです。

毎日、ドタバタな日々ですが、猫たちは私が思っていたよりもずっと柔軟性があり、そして利口でした。10歳になっても、新しい環境と変化を受け入れて、懸命に順応しようとしています。猫ってえらい!

このシリーズの締めくくりとして、1つだけ私の個人的な意見を述べさせていただきますね。

よくネット情報では、「先住猫を新入り猫よりもすべてにおいて優先せよ。」「先住猫に”自分が一番”と思わせよ。」、といったアドバイスがありますが、うちでは、成猫同士、兄弟、オスとメスという組み合わせを考慮して、最初からできるだけ平等に扱うようにしてきました。

どのように扱うかは、猫の気質や性格に合わせてケース・バイ・ケースで対応するべきだと思います。いずれにしても、新入り猫も先住猫も、最初はとても神経質でストレスフルになっていますから、細心の注意と最大の配慮で、どちらの子にも平等に、いつもよりたっぷり丁寧に愛情を注いであげることが大切かと思います。

猫は、人間の3歳児程度の知能を持っているといいます。嫉妬の心や独占欲もあれば寂しさや悲しさの感情もあります。人だって、差別やえこひいきをされたら辛い気持ちになりますよね。新入り猫も、先住猫も、それぞれにたっぷり愛されている実感があれば、他の子が可愛がられている場面を見ても、やきもちを焼かないでいられると思うのです。

今後も、猫たちの近況やスナップをときどきアップしたいと思います。
何かご質問がありましたら、ぜひコメント欄からお願いします。