沖縄県知事選:辺野古新基地「絶対造らせない」 玉城デニー氏が総決起大会
30日の沖縄県知事選に立候補した「オール沖縄」勢力が推す玉城デニー氏(58)は22日、那覇市の新都心公園で総決起大会を開いた。玉城氏は「みんなで一つになれば大きな力を発揮することができる。翁長雄志知事の理念を全うし、貫いていく」と決意を述べた。
名護市辺野古の新基地建設について、平和を希求する理念と相反するとし「絶対に造らせない」と強調。米軍普天間飛行場周辺では米軍のヘリが小学校上空を飛び交い、子どもの学習環境が脅かされている現状に触れ「普天間は閉鎖返還。戦争で奪われた土地は県民に返すべきだ」と訴えた。「だれ一人取り残さない」をキーワードに掲げる玉城氏は、子どもの貧困問題を課題に挙げ、「アジアのダイナミズムを取り入れ、沖縄の可能性を伸ばしていく。そこで得られた原資、利益を沖縄の社会に還元し、優しい社会をつくる」と述べた。子どもの居場所づくりや中高生のバス通学無料化などにも取り組む考えを示した。ひやみかちうまんちゅの会の呉屋守將会長は「ウチナーンチュ一人一人は弱いが、集まれば万人の矢となって、さらに大きな力となる」と訴えた。富川盛武副知事は「玉城氏は沖縄を誇りある豊かさに間違いなく導く」と主張。翁長氏の妻樹子さんも登壇し「翁長が心の底から愛して、140万人県民を本当に命掛けで守ろうとした沖縄。ぬちかじり(命の限り)頑張りましょう」と呼び掛けた。
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