つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

人工と自然、津幡町での共同作業。

2011年07月02日 20時05分50秒 | 自然
「今日の一枚」は、散歩中に出遭った「シオカラトンボ」。
ライトブルーの体色から察するに、雄の個体だろう。
縄張りのパトロールを行っているのか、
一定のエリアを飛び回って翅を休め、また飛び回って休息の連続。
土手の欄干に止まったところを、運よくかなり接近して撮影ができた。

シャッターを切った場所は、津幡町清水の「滝ヶ谷内池」。
人工の溜池である。

 

ここが造成された理由と時期を僕は知らない。
溜池活用の目的と言えば、第一に「農業用水」の確保が考えられるが、
洪水時の治水なども兼ねているのかもしれない。
周囲には木々が生い茂り、葦が群生している場所もある。
水鳥の飛来も見られ、蛙の鳴き声が響く様子は、
すっかりと森の水辺といった雰囲気。
しかし、土手からは水中へと伸びる手すり付きの階段が…。
鎖が沈んでいる事からも「取水設備」を備えているのが分かる。

 

水面に輪を作るのは「アメンボ」。
カメムシの仲間で、体に甘い匂いをまとった獰猛な肉食ハンターだ。
トンボの他にも、様々な昆虫・生き物にとって、
なくてはならない存在になっている溜池。
人の手によって始まり、やがて自然によって整えられ、
新たな環境が形作られる「ビオトープ」の一種と言えるかもしれない。

では…結びに、シオカラトンボの力強く舞い上がるショット!

 
去年、8月2日の投稿にも書いたが、やっぱりトンボはカッコいい。
高い運動機能と無駄のない美しさは、人には創造できない自然の芸術品だ。
コメント
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