つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

朝顔に出遭って学んだ、津幡町の朝。

2011年07月08日 22時54分57秒 | 草花
およそ一年前…2010年7月26日の投稿にも書いたが、
「朝顔」は、日本人にとって数ある花の中でも馴染み深い品種の1つ。

歴史的に見れば、人間との付き合いは平安期に始まったようだ。
江戸時代には園芸植物として多彩な展開を遂げ、
品種改良された「変化朝顔」が大ブームに。
朝顔は種でしか増やすことができない植物。
しかし一種の奇形ともいえる「変化朝顔」は種を作らないため、
親株同士の交配を繰り返し、その種から「変わり種」を探す。

何と何を掛け合わせれば、どんな花が出来やすいのか?
それは「メンデル」が「遺伝の法則」を発表する以前から、
同様の実験を行ってきたのと同じ。
経験として優性・分離・独立のルールを知っていたという事だ。
科学的な発想ではなかったのだろうが、
日本人の豊かな感性を表す好例と言えるだろう。

…さて「今日の一枚」は、津幡小学校新校舎にて撮影した、
子供達が育てている朝顔のプランター。
朝顔栽培はカリキュラムの一環だ。
すくすくと成長している様子を観察し、
彼等の感性も豊かになって欲しいと願う。

生き物…特に植物は正直だ。
正しく手をかければ、その労に報いてくれる。
勿論、逆もまた然り。
その意味で、誠実な存在なのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする