つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

薫風に ブランコ揺れる 津幡町 。

2011年05月29日 18時40分24秒 | 日記
今日の一枚は「揺れる無人のブランコ」。
今も昔も、公園にはつきもののアイテムである。
僕も、よく近所の小さな公園でブランコに揺られて遊んだ。

2本の太い鎖で吊下げた木製の「踏み台」は、チープなアクロバット指定席。
風を切る爽快感。
周囲の風景が前へ後ろへ移り変わるスピード感。
振り子運動の頂点で、一瞬、動きが止まるスリル。
なかなか楽しい。

乗り方も様々あった。
@踏み台にお尻を乗せ、両足を揃えて空中をかく様に動かし、
 その反動でブランコを動かす「座り乗り」。
 大きく長く揺れようと思うと持久力が要求される。
@立ったまま両足を乗せ、体全体を使ってグイグイと揺り動かし、
 より高い到達点を目指す「立ち乗り」。
 効率よく力を伝えるバランス感覚が大切だ。 
@腰の辺りに踏み台を当てた状態で後ろへ下がり、
 助走で勢いをつける「飛び乗り」。
 うまく加速するため、どのタイミングで座るか。
 座った直後にどう足の動かすか…経験とテクニックが必要。 
とにかく、年齢が上がるに従って、
より高度(または危険)な方法を使うようになった。

そんなブランコを使った遊びで僕が気に入っていたのは
「サンダル飛ばし」である。
まずは「飛び乗り」でスタートダッシュ!
何度か揺れを繰り返し、揺れが大きくなるのに比例して、
鎖とポールをつなぐ滑車が発する音が甲高くなる。
そして、振幅の最後尾で片足の膝を曲げ、最突端に戻る直前、
裂ぱくの気合い諸共、思いっきり振り上げる!

『いっっっけぇぇぇぇぇえ!!』

足から放たれたサンダルが宙を舞い、
公園の遥か向こうに難着陸。
記録を更新した時は、無上の歓喜に包まれた。
…子供の頃の話である。
おそらく大した飛距離ではなかったろう。
だが、当時の僕には、それで充分満足だった。

さて、最近のブランコは進化しているようである。
例えば…
 
踏み台が木製ではなく、強化ゴム製。
ささくれで怪我をしないよう、また、割れたりしないための配慮だろう。
ブランコを吊下げるのは鎖ではなく、化学繊維のロープ。
手にサビが付かないよう、また、指を挟んだりしないための選択だろう。

こんなものもあった。
 
踏み台が撓んでいる。
お尻が痛くならないよう考えられたのだろうか?

使い勝手は向上しているのだと思う。
しかし、僕は揺らすとキィーキィーと音が鳴る
オールドファッションなブランコが好きだ。
コメント
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