つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

早苗が揺れる津幡町。

2011年05月07日 19時10分17秒 | 自然
「今日の一枚」は、津幡町のハローワーク前にて撮影。
田園には、早苗が風に揺れている。
苗床を出て土に植えられたばかりの稲は、まだ小さく頼りな気だが、
これからの変化は見ものだ。

陽の光と水、大地の養分。
植物は、僕達、動物と違って食糧(栄養)を得るために動く必要がない。
ここに留まって、グングンと成長してゆく。
芽吹いてから刈り取られるまで数ヶ月の期間しかない稲。
そのスピードの早さと密度の濃さは、
人間が過ごす同じ時間と比べれば、驚異的だ。

画面右手の畦道も、先月まではむき出しの土色だったが、
今では雑草の緑に覆われ始めている。
津幡町は“新緑の季節”を迎えたのだ。

きのうの投稿では「八重桜」の写真を載せたが、
以前の主役…「染井吉野」は、すっかり葉桜。
何度か掲載してきた本津幡駅前の「一本桜」の枝には、
花に代わって若葉が茂る。
 
4月半ばの記事の写真と比較してみていただければ、
木の変化だけでなく、空の色、光の強さの違いなどもよく分かると思う。
初夏なのである。

そして、より接近してシャッターを切ってみると…
 
葉の間、花弁が散った後に残った雌しべらしき姿も窺える。
田園の早苗同様、これから染井吉野も本当の充実期を迎えるのだ。

<追記>5月7日-21:15
 現在、津幡町の上空は雨模様。
 買い物に出たところ、暗闇の田園から盛んに蛙の鳴き声がした。
 天からの恵みを喜ぶ合唱が、辺りに響く。
 農の営みがもたらす豊かな自然のサウンドである。
コメント (2)
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