つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

さらば、母校よ。~旧・津幡小学校校舎その9。

2011年05月23日 16時42分40秒 | さらば、母校よ。
シリーズ母校への惜別。
「今日の一枚」は、教室である。

木目の天板のスチール机。
同じく木目の座と背もたれのスチール椅子。
僕が通っていた当時と変わらない、シンプルかつ伝統的な学習セット。
画面奥に張り出された習字作品が並ぶ風景も、昔と同じ。
撮影したのは今年の3月だが、軽くタイムトリップした感覚になった。

年度が変わる度に、新しい児童を迎え、40年以上を過ごしてきた教室。
この四角い空間で、教科書を広げて学び、休み時間には笑い合い、
時にはケンカになる事もあった。
色んな思い出が詰まっているが、
とり分け舌鼓を打った給食の時間は忘れられない。

4限目が終わると机の上にトレイが置かれ、アルマイトの食器が並ぶ。
コッペパンやロールパン、三角パックや瓶入りの牛乳は定番だ。
栄養バランスを考慮した日替わりのおかずの中には、
「くじらの竜田揚げ」「ソフト麺ミートソース」など、
今や珍味の領域になったメニューもある。
また「耳輪土人」の小袋入りジャムは、
今ではネーミングの成立すら無理だろう。

そんな昭和給食で、個人的にインパクトが強いのは「クリームシチュー」だ。

煮込み料理は、大鍋で大量に作ると、火を止めてから少しづつ温度が下がり、
旨味が沁み出て美味しくなると言うが、給食シチューの記憶は、美味。
マカロニやコーンなど、実家では滅多に口にできないハイカラな具も入り、
毎回ワクワクしたものだ。
勿論、必ずおかわりである。
更に「カレーシチュー」なるアレンジメニューも忘れ難い。
カレーとシチューが合体…子供にとっては文字通りの最強コンビ。
先割れスプーンを動かすスピードがアップしたのは言うまでもない。

何だか給食の話ばかりになってしまった。
食いしん坊の過去は、思い出すと楽しい(笑)。
コメント (3)
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