つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡町の竹林で目についたもの。

2011年05月14日 21時12分34秒 | 自然
「今日の一枚」は、今朝の散歩中に訪れた「竹林」の道。
両脇を孟宗竹に挟まれた空間は仄暗く、
青い棹の間を吹き抜ける風のサウンドが、優しく耳を打つ。
また、足元からはカサカサと乾いた音が。
土の上には、竹の落ち葉が降り積もっている…。

一般的な落葉樹とはサイクルが違い、
秋に花が開き、春から夏にかけて葉を散らす。
以前、2月11日の投稿でも書いたとおり、今は「竹の秋」。
そして、やはり同日に掲載したが「筍」のシーズンだ。
視線を落として周囲を見回してみると…

 

あった。
きのうの午前まで暫く雨が続いた、まさに「雨後の筍」。
あちらこちらから顔を出していた。
鼻を近づけてみると、土の匂いと混ざってあの独特な芳香がする。
「りくすけ」も盛んに嗅ぎまわっていた。

先日、詳細にどこで収穫されたのかは分からないが、
「津幡産の筍」をいただいた。
調理したのは「筍の煮物」である。
食材は、下茹でして灰汁を抜いた筍と、結び昆布。
出汁、酒、みりん、醤油、少量の砂糖で味を整え、
コトコトと煮込んでから食す。
…これが美味かった。
シャクシャクと小気味よい歯ごたえ。
微かな青い香り。
筍の旨味を吸い込み、煮崩れる直前までトロトロになった昆布。
美しい味とは、こんな事を言うのだろう。
心から堪能できた。

…と、美味しい思い出に浸っていると、何やら妙な立札が目に入ってきた。

 

『注意!竹林に薬剤散布しています。
 赤いテープの中のタケノコを含む山菜はとらないでください!
                    <河北郡林業研究会>』
…どういう事なのだろう?
いつ、何のために、どんな薬剤を散布したのかが、まったく不明だ。
「河北郡林業研究会」とは?
ネットで検索してみたが、公式HPをお持ちでないのか、こちらの詳細も不明だ。

看板などの限られたスペースに、行いの全てを記すのは難しいだろうと思うが、
せめて、理由と連絡先くらいは明記しておいて欲しいものである。

<追記>5月15日-14時03分
 津幡産の筍を使ったメニューがもう一品あったのを忘れていた。
 「筍と春雨のピリ辛炒め」である。
 灰汁抜きした筍を細切りにして、ネギを筆頭に幾つかの野菜を
 筍が主役になる分量にて、同じサイズにカットして準備。
 水で戻した春雨は、10センチ程度の長さにカット。
 充分に熱した鉄鍋に胡麻油を布いて、順に炒めてゆく。
 味付けはオイスターソースがメイン。
 最後に針唐辛子を入れて2~3度鍋を煽れば、完成。
 これもまた、美味い。
 良く冷えたビールに合うのだ。
コメント
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