つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

さらば、母校よ。~旧・津幡小学校校舎その5。

2011年05月05日 09時15分42秒 | さらば、母校よ。
シリーズ母校への惜別。
「今日の一枚」は、プール横にあった「トイレ」である。

窓が北向きのため、一日を通して薄暗く、
微かにアンモニア臭が漂う怪(あやかし)の空間。
御多分にもれず、学校のトイレにありがちな噂も囁かれていた。
曰く…
「向かって左側から○番目のドアは、開かずの扉」
「深夜、女の子のすすり泣きが聞こえた」
「扉のしまったトイレをノックしたら、ノックが帰ってきたが、
 中には誰もいない」
…などなど、都市伝説「トイレの花子さん」に似た類である。

確か、当時の津幡小学校には、
このトイレの他にも、音楽室や屋上を舞台にした怪談があったはず。
怖がりつつも、そうしたホラー話を囁き合っていたのは、
今思うと、半ば退屈しのぎの慰みだったのかもしれない。
子供の心は、摩訶不思議を楽しめる柔軟さを持っていたのだ。

そのいい例が「コックリさん」である。
用意するのは白い紙と十円玉。
紙の上端左右に「はい」と「いいえ」の文字を書き、
その中間に鳥居、鳥居の下に五十音を書く。
数人で紙を囲み、所定の位置に10円玉を設置。
参加者全員の人差し指を10円玉の上に置くと、儀式がスタート。
『コックリさん、コックリさん、どうぞおいでください。
 もしおいでになられましたら「はい」へお進みください』
10円玉が自動的に動き始め「はい」で止まれば、見事降臨。
後は「コックリさん」が、参加者からの質問に答えてくれる…というもの。

果たして真偽の程は定かでないが、ずい分とブーム・社会問題になった。
僕自身もやった事があるが、正直、霊感に欠けるため半信半疑。
やはり、流行に乗っかって、怖さを楽しんでいたのだと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする