すっかり日の落ちるのが早くなった札幌から、ren.です。
もう、夕方6時には部屋に明かりが必要ですね。
今年は秋の足音も、すごい早足(w
では、昨日の続きで、2日目の後編。
去年は然別湖に向かった糠平温泉を折れ、上士幌へ。
以前から行ってみたいと思いながら、時間の都合であきらめていたナイタイ高原へ行きました。
そこは、想像以上に美しい風景でした。
高原の丘陵を這うように折れ曲がる道。
青空と雲にも恵まれ、それはそれは広大な風景を楽しめました。
その美しさはキャプションも要らないと思います。
眼下遠くまで広がるのは十勝平野。
いつまでも眺めていたい光景……ですが、日陰がないので結構辛い(w
渡る風は涼やかなんですけどね。
さて、再び上士幌に戻り、毎年見慣れた国道241号線を足寄に向かいます。
この段階では、当初の予定通り(昨日のエントリ参照)、陸別経由で屈斜路湖までいくつもりでしたが、山側に近づくに連れ雲が増えてきて、風も冷たくなってきました。
足寄に到着したのは、ちょうど正午。
給油したGSのすぐ向かいにラーメン屋があったので、身体を暖めることにします。
ちなみに、ここがこのたびで唯一、店で食べた食事となりました(w
しかも、食通の人には叱られそうですが、ここまで来て札幌ラーメンの店だったり。
食事しながら情報を集めると、どうやら今夜は山の上は天気が優れなさそう。
そこで早めの到着を目指すため、陸別の道の駅のスタンプはあきらめることに。
まあ、ここは留辺蘂でキャンプをすると通る場所なので、今後も通るチャンスはあるでしょう。
足寄から阿寒湖畔を経由して、屈斜路湖に向かうことにします。
阿寒湖といえば、私の大好きなアイヌコタンがある場所。
予定では明日も同じ道を通ることになるので、寄り道は明日にしようかなー、どうしようかなー、と迷い始めます(w
ちなみに、阿寒湖から屈斜路湖に向かう道は事故が多く、地元では"棺おけ道路"と呼ばれています。
さて、241を進むにつれ、どんどん雲が低くなってきます(まあ、高度が高くなっているだけなんだけど)。
しかも、雲を通り抜けてくる風が冷たいっ。
走りながら再び、予定について考え直します。
この調子だと、屈斜路湖まで行くのに、凍えてしまう。
これはきっと、阿寒湖のカムイが「うちに寄っていけ」と言っているんだ!……と、手前勝手に解釈(w
今年は屈斜路湖を諦め、阿寒湖畔に宿泊することにしました。
2年前、釧路で霧に巻かれたときも泊まったのはここでしたから、縁なのか、呪いなのか。
さらに進んでいくと、完全に雲の中へ。
四方八方から細かい雨(というか、雲の水滴)が吹き付けてきます。
これで完全に心を折られました。
相生の道の駅も諦めよう。
「ゆっこ!(@日常)」とかネタも考えていたけど(w
阿寒湖畔キャンプ場に着いたのは、午後2時過ぎ。
この写真は翌朝撮ったもの。
幸い、この辺は雲が切れていて、雨の中でのテント設営ということにはなりませんでした。
先客に長野から来たライダーさんがいて、やはりこの人も雨でへこたれて避難してきたらしい(w
コーヒーを沸かしながら談笑していると、空が明るくなってきました。
今のうちにお風呂にいって身体を温め、アイヌコタンを散歩してくることにします。
カムイに呼ばれたことだしねっ!(w
なぜか阿寒湖のホテルは日帰り入浴は午後3時までしかさせてくれないので、公衆浴場まで行くことになります。
キャンプ場からは徒歩で20分ほど。
この辺は昼間に歩いたことがなかったから、こんな温泉モニュメントがあるのを知らなかった(w
こちらが公衆浴場の「まりも湯」。
写真は翌朝撮ったので、暖簾が出ていません。
受付のおばちゃんと今年の天気について談笑。
「じゃあ、寒ければ寒いほど、ここが儲けるわけだな!」「そんなことないってwwwww」
ちなみに、ホテルではないので、石鹸やシャンプー、ボディソープなどは常備されていません(ドライヤーは200円の時限式)ので、自分で用意して行きましょう。
でも、湯上り用のタオルを1枚無料で貸してくれるのは、ありがたい。
お風呂では、私の入浴時間中ひたすら身体を洗っているおじさんや、湯船で延々と教育論を熱く語っている先生(らしい人)がいて、多少微妙な気持ちになりましたが、まあ、それはいいや(w
汗を流してホカホカになりながら、アイヌコタン散策です。
トーテムポール。
雨が近くなってきて、ひどく露出不足になっちゃったorz
友人達へのお土産も、ここで買います。
店頭で木彫りをするあんちゃんとお話させてもらったり、安売り品をさらに値切ったり(w
自分用に買ったのはこちら。
親子ギツネの置物(1500円)。
こういうデザインって、夫婦鶴の木彫りでは見るけれど、キツネっていうのは珍しいです。
シンプルながら、優れたディフォルメで一目ぼれ。
お店のおかみさんともお話させてもらいました。
曰く「去年くらいから"キツネの置き物をください"というお客さんが増えているんだよね」。
……キツネブーム、来てるな!(w
そんなことを言っていたからか、その夜のこと……
寝ていると、テントをゆする音と、"ガサガサガサ"というコンビニ袋を触る音が。
!!、ヤバイ!!前室に食料を置いたままだ!
直ちに起き上がり、テントの入り口のチャックをあけると、30cmの距離できょとんとするキタキツネの顔が。
「こらぁ、だめだぞぉっ」「きょとん?」
しばしキツネとにらめっこ。
こんな距離で顔を合わせることなんて、まずないでしょうから、カメラを取り出しましたが、うまくストロボがチャージされず、その間に、ぷいと行ってしまいました。
私の食料を持って。
すぐさまテントを出て追いかけたところ、少しはなれたところに散逸した袋が。
すぐ近くに中身も転がっていて、レトルト容器のご飯は無傷、パックコーヒーも無傷。
しかし、おやつ用のバタピーが、きれいに空になっていました(w
拾い集めながら苦笑いしていると、奴はまだ、各テントの軒先をまわって荒らしまわっています。
「今度はこれだぜ」
一応、追い回しながら追い払うことを試みます。
写真を撮るのもぬかりなく(w
「なんだ、これもハズレか」
幸い、他の宿泊客のゴミも、ペットボトルとビニールゴミくらいで、食べ物が荒らされた様子はありません。
キツネもその辺は然る者、ビニールを飲み込んだりはしないのですから、賢いんだか、賢しいんだか。
「焼き鳥の割り箸くらいしかねーじゃねーか」
もう、こんなに毛の一本一本まできれいに撮れるくらい近づけるもんで、思わず撫でたくなっちゃったよ(w
もちろん、野生動物に触るなんてことは、しちゃいけません。
「おい、コラ」と話しかけても、もはや「グルルルル」という唸り声しか返ってきません。
まあ、蹴散らしたところで、ここは彼(彼女)の縄張りであり、狩場でしょうから、いくらでも戻ってきてしまうんでしょう。
諦めて、自分の食料の安全を確保して寝なおしました。
その後も、テント越しにキツネのシルエットが映ったりして、キツネ好きとしては楽しい夜でした。
ただ、朝に掛けて細かい雨が降り続け、気温はぐっと冷え込みました。
そのため、昨晩に比べると寝付きが悪く、寝苦しい夜でもありました。
キツネとじゃれてて興奮したというのもあるかも(w
では、明日は3日目と4日目のまとめです。
この2日間はあまり写真がないので1回にまとまる、はずです(w
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