希望屋 ~ren_ka ci=set~

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地球へ… section19 「それぞれの場所」

2007年08月11日 20時42分08秒 | ▼映像作品・番組
夏風邪を引いたらしいren.です。
おなかが痛くて動けない……。

そんな状態で墓参りに行ってきましたよ。

ベニシジミがいたのでパチリ。


さて、今日の「地球へ…」。

なんといっても今回大きいのは、キースとフィシスの正体について。
原作ではかなり序盤、シロエが処分する直前に分かっていることなのですけれど。

この光景は、キースが始めて登場した回でもありましたね。

さて、全てを知ったキースですが、自分の存在を正しく認識したことで、改めて達観してしまった観があります。それはマザーの意思からは離れられないという、ある種のあきらめでしょうか。それをそのまま、マザーへの忠誠心として、ごまかしているように見えるのが、原作のキースです。

シロエを撃墜した後の、この涙の意味が、キースそのものだと私は思います。

しかし、そんな彼にも新たな疑問が生まれます。それは……。


一方、フィシスについては、原作ではジョミーが彼女の記憶を探ることで、正体が分かります。

ブルーがフィシスを慕っていた……というより、崇拝していたのは、囚われた水槽の中で彼女が夢見ていた地球が、彼にとっての心の支えだったからです。

原作だと、フィシスがミュウではないことに最初に気づいたのは、覚醒直後のトォニィ。彼は最初から、彼女に対して敵意を向けます。

まあ、彼の覚醒の経緯を考えれば、その恨みも当然だと思いますけれど。


そんな同じ出自を持つフィシスとキース。
あの時、フィシスがキースをかばって逃がしてしまったのは、そうした消えた記憶のせいだったわけです。



さて一方、アルテメシア(アタラクシア)のミュウ一行。
地球の座標を調べるために、テラズナンバー5にアクセスしますが、探り出すことが出来ません。

そこでジョミーが生まれた場所……アンダーグランドコースターの場所へと赴きます。

それこそが、S・D体制への反旗の証。

なお、原作ではこの段階でトォニィには、軍事拠点攻略の任が与えられ(というか、トォニィが勝手に飛び出します)、遊園地へ行くのはジョミーとリオ、ハーレイの3人。

さて、前回辺りから、レビュアーの皆さんが「ジョミーは変わってしまった」と嘆いているのを感じます。しかし、その感情移入は甘っちょろい現代人の性でしょう。

ここまで多くの仲間を失い、かけがいのない者も消えていき、そんな中生物としての生き方を求めようとしたミュウ達。一度は銀河系すら離れようかとも思ったミュウたち。

ジョミーが非情を装うのは、ミュウだけではなく人間という種のS・D体制からの脱却のためなのです。その礎となる悲壮な決意……それが、「変わってしまった」ジョミーなのです。

ミュウも人類も、<人間>という本質は同じ。それはジョミーの養父母や、スウェナの暮らしから感じ取れます。どの<人間>も、自分達の幸せを求めるのは、当然のことなのです。

それを理解できなかったテラズナンバー5。彼女らにとって<人間>は、管理されてこその幸せだと理解しているのですから。

ジョミーの手によって、ついに破壊されます。それが彼にとっての、過去の確認と決別。

しかし、所詮テラズナンバーや、ステーションE-1077のマザーイライザは、グランドマザーの末端でしかありません。果たして、S・D体制とは本当はなんなのでしょうか。それを知っているのは、地球のグランドマザーだけなのです。


ついに地球の座標を手に入れたミュウ。
また再び、試練の旅が始まります。



さて、今日の豆知識は人工重力
キースがE-1077の電源を回復したとき、その力によって無重量で浮いていたものが落下しましたよね。

重力は、遠心力と質量によって生まれます。これを重力相互作用といい、これが合わさって惑星の重力は決まります。
ちなみに、地球の重力は1Gで表されます。太陽系最大の惑星である木星はその2倍以上の2.34Gです。

また、重力に大きくかかわっているといわれる重力子という素粒子があるといいます。
重力相互作用は、この素粒子によって伝達されるといわれていますが、現在までにまだ、これは確認されていません。

宇宙空間でこの重力を人工で得るには、遠心力を使うのが一番手っ取り早い。これはご理解いただけるでしょう。
居住区を円筒状にして回転させれば、外周側に向かって重力が発生します。この回転数を上げれば、強い重力を得ることもできます。
おそらくステーションE-1077も、形状的にそうした形で重力を得ていると思われます。

しかし、こうした重力はその回転を離れれば、得られなくなってしまいます。というより、得られる場所の方が少ない場合もあるのです。
そのため、宇宙艇の発着港や工業地区、一部の農業地区など、特に重力の必要のない場所は、スペース確保のためにも遠心力外の場所に作られることが多いようです。

ちなみに、現在ある最大の宇宙居住区である国際宇宙ステーション(ISS)は、ほぼ無重量です。しかし、今後は遠心力を利用した重力発生が計画されているといいます。
また、SF世界がひとつ、身近になりつつあるということですね。

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