キャンプサイトから100メータほど行ったところに大きな教会があった。この日はイースターの日曜日。墓地では故人をしのんでかお墓掃除をしている家族があった。ここはセント・バレンタイン教会という。
アビーへ行く一本道の通りは古い街らしく建物も普通のフランスの家屋からは程遠いチューダー調の木組みの建物が多い。
通りから見えるアビーの威容。
観光案内所のある建築物も古いらしい。
このジュミェジー・アビーは西暦654年に聖フィルバートによって創設されたベネディクティン(Benedictine)の僧院で、11世紀ノーマンデーの伯爵であり英国の王であったウイリアム・ザ・コンカーズによってアビー(大聖堂)になり中世まで宗教団体と貴族・王族が権勢を誇っていたが、フランス革命時にはこの僧院は25年も石切り場として運用され巨大な石造りの建築物は取り壊されて今現在残っているのがこれだけ。
2つのタワーは46メーターで、本堂は25メータの高さ。フランスで一番魅力のある遺跡と言われる。
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アビーの奥にあるアボットレジデンス(Abbot's Residence)ではアビーで発掘された彫刻や、壁飾り、屋根飾りなどが展示されている。
この2体のセイントらしき像もほとんど完全な形で残ったのも。
上の模型図では修行僧などが生活したであろう建築物は完全に消えて、残っているのはテラスへ上がる石段とテラスの石垣、それにアビーのメインの高い建築物だけ。
テラスの向こうに見えるのはレセプションと土産物店。
アビーの外のスクエアーに置かれてある巨大なかご編みの船。実用には向かないし何か意味があると思うが、観光案内所は閉まっていて分からない。
この地域の見取り図で見るとセーヌ川がこんなに大きく蛇行しており、赤で囲まれたところがこのアビーの土地。