Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

タヴィラ(Tavira)ポルトガルへ その1

2022-04-20 05:06:33 | ポルトガル&スペイン2022

昨年12月1日に訪れるはずのタヴィラ行が、孫や娘夫婦のコロナ感染で3月まで延期し、とうとう3月22日に出発することになった。

その出発1週間前、フランスに住んでいる古い友達N子からのスカイプで、一緒に行きたいという。急遽往復のチケットを購入し、Passenger Allocate Form(乗客配置書(PAF)なるものをインターネットで書き送った。

N子は私がイギリスに来た1972年初めて知り合った日本人で、結婚式にも来てくれた古い女友達。そして彼女のご主人はポールより2年ほど前に亡くなっており、私がポールの遺灰を撒きに行くのに便乗して、彼女もご主人の遺灰を持って行く。

さて3月22日飛行機は夕方の5時20分発、朝から準備完了して10時過ぎには時間のたつのが遅く、とうとう娘にトラム(地上電車)の駅まで送ってもらった。

クロイドンの国鉄電車であっという間にガトゥィックの空港に着いたのは12時。

英国は2月でパブリックのマスクも撤廃したが、飛行場内や機内では必ずマスクをしなければならない。それも手製の布マスクはだめで、安い紙マスクなら良いという。

6時間も空港で待つのも仕方がないか・・・とのんびり構えて、空港内の待合所で数独などして時間をつぶした。

さて出発1時間前、まるでポルトガルまで歩いて行くような長い廊下を歩いて、飛行機に乗る手前の検問所、ワクチン証明書を見せろと言う。ところが空港中央部の待合所で開いたNHSの証明書がインターネットが遠すぎるのかどうしても開かない。見せられないなら搭乗不可と言うことで、焦りに焦った挙句取り残された。

この夜はもうポルトガルへ行く飛行機はないし、翌朝6時の飛行機に再予約して一人110ポンドづつ支払った。と同時に空港に一番近いホテルで一泊、それもインターネット予約が直接行って予約するより10ポンドも安い。

1泊87ポンドのホテルで10時頃から泊まって朝3時起き。すぐ空港へ向かった。空港の荷物取扱所は4時にオープン、大きな荷物を送った後は手荷物だけでまた長ーい廊下を歩いて飛行機搭乗口まで行き、検問では前夜飛行機会社の人がコピペしてくれたワクチン証明書は難なく開いた。

ところが今度はPAFが開かない。こんなこともあろうかと昨夜ホテルでN子のカメラで映してもらっておいた。OK GOのサインが出て乗る手前手荷物のサイズを調べるおばさん、二人ともバックが大きすぎると48ポンドもとられてしまった。

格安飛行機も何とか乗客から搾り取ろうとする。昨日に次ぐ今日で、二人ともふくれっ面でやっとポルトガル・ファーロ空港へ向かった。

 

 

 

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タヴィラ・ポルトガル その2

2022-04-20 00:00:00 | ポルトガル&スペイン2022

 

 

ファーロ空港はポルトガルの最南端、大西洋に面した小さな観光地で、ファーローから車で1時間弱タヴィラ(Tavira)に着いた。運転手は3年前にスエーデンから引っ越してきた日本人のS氏、彼には滞在中の2週間本当にお世話になった。彼のお部屋には72インチの巨大なテレビが有って、初めて見ると本当にびっくり仰天。

タヴィラの2週間滞在したのが、町のメインストリートのアパートメントでダブルベッドルーム1室と小さな部屋に台所とテーブル一つ椅子2脚、シャワー・トイレがドアで仕切られている。ベッドルームに外に明けられる窓がなく、一日中電気をつけなければならない。

内装は可も不可もなく、2週間以上は居たくない。

ここは町の中心地で、駅もお城もローマ橋にも近く、もう一人いる日本人のK子さん宅にも歩いて5分。

 

魚や野菜果物肉屋の入っているマーケットも歩いて10-15分ほど。

早速行って大きなモンコイカ1匹買って、刺身にして食べた。生魚に飢えていた私達、刺身にご飯はつきものなのにこの昼食はパンと刺身。変な組み合わせ。

川渕にはタヴィラ島へ行く遊覧船のチケット売り場が数軒あり、5-8月の観光シーズンはどこもいっぱいの観光客でにぎわうだろう。

ここは旧野菜・魚市場で今では周囲のレストランがにぎわってくると、一面にテーブル椅子を出して食堂に早変わりする。

2年のブランクがあった間にこの立派な橋が完成した。以前の橋は板が並べられただけのひどいボロボロだったがそれでも車が走っていた。私たちが最後に来た2020年1月には人も車も通行禁止になり、年末の花火がこの古い橋の上から上がった。

上の写真は2017年のものでまだ古い橋が一応機能していた。

 

 

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アルガーヴ(南ポルトガル)の鳥たち

2022-04-18 19:04:07 | ポルトガル&スペイン2022

アルガーヴはポルトガル南部の州でここタヴィラの塩田地帯は海鳥の宝庫、特筆はコウノトリとフラミンゴ

今日はこの2種の鳥たちをお見せしたい。

 

コウノトリは本来ならば地中海を超えてモロッコで越冬するはずが、ポルトガル南部も冬でも緑豊か、気候温暖(今年は違って寒い)でわざわざ地中海を横断することはないと考えたらしい。

高いところならどこにでも巣作りして夫婦仲良く天空を舞う。

この上のつがいのコウノトリはタヴィラで一番高い煙突に巣作り。もう何年も使われていない煙突だから心配ない。町の人たちも誰もコウノトリを見上げる事もないくらい永住している。

この日塩田散策へ出かけたらつがいのコウノトリ(英語名はストーク)が草むらでエサ探し。かれらは水辺よりも草原でカエルや蛇などを食することが多く、水に入って魚を食べているのは見たことがない。

 

まるで高層住宅の様に小枝やぼろを積み上げた巣に収まっている夫婦。一羽が巣ごもりし相手がエサ探しから帰ってくると必ずくちばしをカタカタ鳴らしお互いに巣の上で挨拶しあう。

コウノトリは上空で風に乗ってグラインディングする姿は優雅で、今回この写真が取れなかったのが残念。

教会の屋根に巣づくりしている夫婦。4月になっても寒い日が続くアルガーヴ地方。子育ても大変だろう。

塩田散策中に見つけたグループのフラミンゴ、彼らは臆病で近寄って写真は写せない。

近寄って見てもフラミンゴは余りかわいい顔をしていないし、あの大きな体を一本の足で立って眠るという特技を持つ。

 

 

 

塩田中ほどで20羽以上のフラミンゴを見つけ、近寄って行ったら、皆急いで後方へ移動。

安全地帯を確かめるとまたグループは頭を体に突っ込んでお昼寝に入る。

 

数日後また塩田の同じ場所で40-50羽のフラミンゴの群れを見た。今まで10年以上もこのあたりを見てきたが、こんなに多くを見たのは初めてだった。ポールが生きてたら大喜びしただろうに・・・・。

皆が昼寝の最中でも必ず見張り役が危険がないか歩き回っている。

 

 

 

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アルガーヴの鳥たち

2022-04-17 20:19:44 | ポルトガル&スペイン2022

 

シラサギはここには常駐していて塩田ではどこにでも見られる。

 

脚だけ黄色の足袋をはいたようなのはやや小型のシラサギ。

 

 

今年初めて見るこの足長鳥 どなたか名前を知っていませんか?

非常にいい声で鳴きながら飛ぶ臆病な海鳥。

泥沼地でエサをついばむ千鳥。

砂浜の海岸でエサを探すへらがも2羽、この2羽はあまり人を恐れず、エサ探しに夢中。

過去に塩田で見たへらがもは大集団で、人が歩けない水に囲まれた塩田の畔に集まって昼寝をしていた。

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アルガーヴの野生の花ーその1

2022-04-16 08:22:52 | ポルトガル&スペイン2022

まず最初に揚げたこの葉は花ではないが今回毎日野菜代わりに食べたビーツ(西洋ほうれん草)で草原や道端にいくらでも生えている。草むらの葉はとうがたっていて食べられないが道端でこんなおいしそうなのを沢山見つけて、毎朝の味噌汁、夕食の野菜付け合わせなど重宝した。ポルトガル人はこれらを食べないか知らないらしい。

 

草原一面の春菊、春菊を食べるのは日本人と中国人だけとのことで、この国ではあらゆるところに花が咲いている。花になっては食べられないが、12月から1ー2月まで新芽から花のつぼみが出てくる前の株はお浸しにして食べるのは最高。残念ながら3-4月は全くのお花畑、食べられない。

 

 

春菊の中に彩りよく咲いている銭葵(ぜにあおい)。

 

ここに咲いている白い花は春菊ではなく黄色い菊様の花と葉が同じだった。

 

これらの黄色い菊系の花は塩田のふちに多く見られた。

 

もう終わりに近いバミューダーバタカップス(オキザリス)は2-3月が最盛期で畑地や空き地、道端すべてを黄色に埋め尽くす。

 

上2枚の写真は3年前の2月ころに写したもの。

 

原種のキンセンカ、花の直径は1センチほどだが花も葉も小型のキンセンカ、園芸種はこれを改良したものだと思う。このキンセンカ、シシリーからスペイン、ポルトガルなど地中海沿岸のどこにでも見られる。

 

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アルガーヴの野生の花ーその2

2022-04-15 01:25:39 | ポルトガル&スペイン2022

 

高さ50㎝から1メートル近く星が散らばるように咲くこのコバルト色の花、もちろんイギリスでは決してみられない花で毎年3-4月に満開,道端に咲いている。私はこの花が大好き。

 

 

 

非常に恐ろしいくらいとげとげのアザミ?の花。花もやや大きめだが、強そうな太い茎の上につぼみがついていた。

 

ガーベラ様の花は砂地に咲いている。数年前この花が欲しくてキャンピングカーだったから、苗を掘って持って帰ったが、翌年は芽も出なかった。やっぱり気温も違い塩分の有る砂浜でなければダメ見たい。 

銀色っぽい地を這うプランツで花は菜の花のような4輪の花ビラから成る。やはり海岸の砂地に生えている。

  

草むらに生え咲いている大変地味な花で花のサイズも直径2センチほど。

 

塩田のあぜ道で見かける花で、直径3センチくらいの可愛い花。

 

 

道端の金網に絡みついて咲いているワイルドスィートピー。小さい花だけど可愛い赤が良く目立つ。

 

 

英国でも5-6月ころには咲き始めるボラージ(Borage)日本語では るりジシャ。ハーブと言われて花をサラダに入れて色どりすることもある。

寄生植物でハマウツボ、湿気の多い沼地の周辺で草木の根に寄生する。塩田周辺の泥沼周辺に多く見られた。

ウチワサボテン、夏には黄色の花が咲き、赤い実がなる。とげがひどいから近寄れない。

塩田あぜ道のお花畑。

シーオニオンと呼ばれる球根類の花、道端では多くの茎と小花が咲いているが、草原では高さ1メートル近くなり、太い茎から枝分かれし、白い花に薄赤い線が入った5弁の花を咲かせる。

Buglos と呼ばれる勿忘草の系統。

 

野原で咲き誇るムラサキ科の花。

 

 

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アルガーヴの春の花

2022-04-14 05:40:35 | ポルトガル&スペイン2022

住宅地の庭に咲きこぼれるマーガレット系の花。

英国では夏に咲くサルビアの花が満開だった。

私が毎年楽しみにしている大型ケシの花がここでは満開。わが家では芽も出ていない。

ハーブ セージの紫いろの花

日本では良くあるが英国で見かけないこの花。名前はなんでしたか?

 

 

巨大なアロエ系の花。

 

公園に咲くブーゲンビリヤの花。

なんともつつましい蔓性の花。

 

 

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アルガーヴの花の木

2022-04-13 00:20:09 | ポルトガル&スペイン2022

アルガーヴの地を車で走ってまず目につくのがたわわに実っている琵琶の実、まだ少し早いかなと思われた、キャンプサイトの外側でN子と二人採りまくって大きな袋いっぱい。種が大きいから実際食べるところは少ないが、二人で散々食べ、残りは夕食後種と皮を取り火を通して煮込み、朝食のポリッジ(オートミール)に載せはちみつをかけて食べると最高。

何度もとってきて最後は友達のK子さんにも上げた。

オレンジはポルトガルの大切な輸出品、今年のオレンジはお店やマーケットでもあまり安くない。

3月はまだ実がなっているのに花盛りになる。街路樹もオレンジの木々がずらっと並んでいるが大きな実を一つとってみたけれど、酸っぱく苦く食用にはならない。確かにあれが全部食べられたら、残っているわけがない。

住宅地の裏庭のレモンの木に巨大なレモンがなっていて思わず写真に撮った。数年前マーケットでレモンの苗木を買ってキャンパーに積んで帰り、娘にプレゼントした。彼女のリビングルームで冬を越し夏は裏庭で太陽にあてている。今年は中サイズのレモンが4個ついていて楽しみ。

 

暑い国だからイチジクは特産物。それにしてもわが家のイチジクは4月でも芽も出ていないのに、ここはどうだ。6月ごろには最盛期を迎えるらしい。お土産店では乾燥イチジクを売っている。

もうほとんど最盛期を過ぎてしまったミモザ、あちこちの道路わきに巨大なミモザの木があり、2-3月が最盛期。

1月に花盛りのアーモンドは今ではしっかりと実がみのっている。

線路わきの草むらには毎年たくさんのリュウゼツランの花が咲く。翌年には木全体が枯れて、また横から子供が出てくる。

今年の夏には花が咲くであろう2本の長く伸びているリュウゼツランの若芽。まるでタケノコみたい。

 

アジサイみたいな大きな花で木から下がって咲く。はじめ見た時はなんて素晴らしいと思って何度も写真を撮ったものだが、この木の難点は花が終わっても落ちない。木に下がったまま茶色になって枯れていてなんとも無様。特に花が大きいから、枯れた花も大きくて見た目の悪さも特大。花自体は小さな花が集まって蜜を出しているらしくミツバチが大喜びしている。もちろんイギリスにはないが日本にこの木はあるだろうか?

カバナスの駅前で初めて見た変わった木。細い杉の葉様で葉先に花?花粉?がついている。

 

タヴィラの駅舎のサボテンの巨大な木、とっても変わった実が上のほうについていて,もしかしたらこれはつぼみではないかと思う。もしそうならどんな花か見てみたいと思う。

 

タヴィラの子供公園に数本ある変わった花の木で、蘭のようなエキゾチックな花が咲く。

タヴィラの線路わきにずらっと並んで咲いているオーストラリアン・ボトルブラッシュ、これだけ並んですごい派手な花盛り、本当に変わった花だ。

 

もう100年以上は経っているであろうオリーヴの木、ポルトガルの盛衰を見守っているのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

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タヴィラと言う町

2022-04-12 06:06:50 | ポルトガル&スペイン2022

タヴィラは南ポルトガルのただ一つの空港ファーロ(Faro)とスペインの国境の町ヴィラ・リアル・サン・アントニオ(Villa Real Sant Antonio)のちょうど中間にある小さな町で、キャンパーで移動しているときなど、町の外輪を通っていくから、目に留まらない。

もう7-8年くらい前、電車でこの町を通りすぎる時、鉄橋から見えた白い街が気に入った。オルニャオ(Olhau)のキャンプ場に居る時、一度町を見学したいと電車で行って、町を歩き回った。オルニャオの町は落書きがひどく、そこから見るとタヴィラは清潔な感じがした。

タヴィラは町の真ん中をジラウ川が横断し北と南に分かれている。

この川にかかる5つの橋のうち一番有名なのが、ローマ橋。古くはローマ時代からこの町は存在し、何度も改修されたであろうこの橋が町のシンボルになっている。

この橋は歩行者専用で、現在ユクレイナを支援するため橋の欄干にかの国の国旗のカラーが飾られている。

一番交通量の激しい橋は下流にかかる大橋で、晴天の日ここから見るタヴィラの町は素晴らしい。

ローマ橋を渡った南の町がメインストリートで市役所や、警察、郵便局、銀行などが存在する。そしてここの高台に廃墟の城塞とタヴィラ1大きなサンタ・マリア・カトリック教会がある。

教会内部はシンプルで、壁の青いタイル(アズレージョと呼ばれる)がポルトガルだけのユニークな装飾である。

城塞から見た町の風景。

鉄橋の車中から見たタヴィラの町。ジラウ川上流から見たもの。

町の北側には4階建ての大きなショッピングモールがあるが1-2階は駐車場でお店は3-4階のみ。

4階の奥の食堂街では安い食事が食べられ、またここにはただのインターネットがあるから、はじめの頃ここで日本や英国と通信していた。

 

 

ポルトガルの一般家屋特に旧市街の家々のきれいなタイルの壁は、真夏の太陽が40度を超える時、屋内の温度調節のためだろう。

 

北のビショップ広場と南のブーブリコ・タヴィラ庭園は毎年色とりどりのラナンキュラスの花で彩られる。町の園芸セクションによっぽどこの花が好きな人がいると見える。

 

北側の町はずれには巨大な塩の集積場があり、トラックが出入りしているが、この塩は雨が降っても解けず、まるで岩の様に固くなる。

イチゴやオレンジ、ブドウを栽培している畑地を歩いていたら、今収穫したばかりのお多福豆を運搬している農家のおじさんに出会った。3月末に畑でこんなに収穫できる。さすが温暖なアルガーヴ地方。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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散骨の日

2022-04-10 01:51:05 | ポルトガル&スペイン2022

3月31日かねてより計画していたこの日、山も数日前に行って下見をしておいた。

11時に山ふもとで会えるよう連絡を付け、カバナスのキャンプ場の英国人4人、アイルランドの夫妻で朝1時間半かけてレイゴスのキャンプサイトから来てくれた2人。タヴィラに居る私達4人の日本人で合計10人がこの日のために集まってくれた。

朝は青空の良い天気だったのに、11時頃には黒雲が空を覆ってまずい。タヴィラの山は高速道路の北側で様相も一変する。

山は100メーターほどの急坂で荒れた坂道の両側は春の花でいっぱい。特に白いバラの花に似たシスタスは周囲の山全体を覆っている。ワイルドラヴェンダーはこの辺りしか見られない。

 

 

山頂で持ってきたジュースとお水で乾杯、皆が チアーズ・ポール と言って乾杯してくれた。

 

私とN子は遺灰を持ち撮影の後、人の歩かないお花の根元を探して

ここに決めた。

皆交代で灰を撒いてもらい、あっという間に散骨は終わった。この時小雨が降り出し風も強くて、灰はなるべく地面近くで撒かないと、風に吹き飛ばされてしまう。小雨が降ったのはこの時だけで、山を下りる時にはやんでいたから、まるでポールが何か言いたかったのかしらと思ってしまった。

12時にタヴィラの焼き魚専門店に予約をいれておいたので、3台の車でレストランへ向かった。

 

このレストランは塩焼き魚専門、好きなだけ食べて良し。魚が焼けるまでにパンやゆでたジャガイモ、サラダなどでてくる。ワインも2リッター頼んだのに、男性は車の運転、一人は心臓が悪くドクターストップ、女性軍は私とスコットランドのSさんだけしか飲まない。でも日本人のミスターS氏は彼のフラットがすぐ近く、3人で2リッターの白ワインを全部飲み干した。

 

 

皆大きな魚(鯛やはた類)を2匹は食べ最後にモンコイカをリクエスト、2回も持ってきてくれ大いに頑張って食べた。

途中に私のスピーチのリクエスト。 ポールがまだ寝着いたばかりの頃、”あなたの死後、遺灰をタヴィラの山に撒いて、その後あの焼き魚のレストランでみんなでお食事するからね” と言ったら ”うん、とっても面白そうだね、僕も来ていいかい?” と言った。その約束を今日果たすことができて、皆さん来てくれてありがとう。

 

 

すっかり満腹した後、かごいっぱいの果物やコーヒーもでて、お勘定が合計135ユーロ一人分11ポンド(約1650円)信じられない値段で大喜び酔っぱらって、帰って3時間も寝てしまった。

 

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アヤモンテ(Ayamonte)スペインへの日帰り旅行。

2022-04-09 07:30:16 | ポルトガル&スペイン2022

帰国2日前の日曜日、電車でポルトガルの国境ヴィラ・リアルへ行き、カーフェリーで対岸のアヤモンテへ行ってきた。

何しろ電車は日中2時間に1本しかない。電車賃も65歳以上の証明書を見せれば半額になる。EU 脱退後ではイギリスの運転免許証を見せても断られるかと思ったのに大丈夫、タヴィラからヴィラリアルの往復3.5ユーロ(約440円)驚くべき安さ!!!

ヴィラ・リアルの駅から川渕の港まで歩いて5分、

 

ここには昔から安いキャンピング・プラッツがあり、いつもキャンパーが停まっている。水だけ無料でキャンプサイトの設備は一切なく、汚水を捨てる場所がある。

電気はないから自家発電をしない限りテレビは見られないので、私たちは一度もここで停まったことがなかった。

ポルトガルとスペインの国境は広大なグアディアナ河の河口にあり、日曜日とあってフェリー回数も少なく一時間も待って12時のフェリーに乗った。

乗ってる時間は20分ほど、

 

望遠レンズでポルトガル領のカステルマリム(Castel Marim)の2基の城砦が見える。

EU 内では国境検問などはない。ただ時差があってスペインは1時間早くなる。それでポルトガルを12時に出発してスペインへは1時20分着。

スペインのタイルは素晴らしい。こんな片田舎でもカラフルなタイルの広場があり、子供たちがスケートボードで遊んでいた。

こんなカラフルなベンチが広場の四方に備えられている。

街角の宗教画はブラックマドンナ、カトリックの国ではこんなブラックマドンナを熱烈に信仰する。

広場の近くに巨大な教会、日曜日だから開いて居そうなのに、午後1時過ぎ閉まっていた。

目がおかしくなりそうなタイル模様。それとも頭がおかしくなりそうな?

ショッピング街を抜けるとまた大きな広場に出て、周囲はカラフルなタイルのベンチが並んでいる。このベンチで昼寝をしている人も居た。

 

 

そのスクエアーの周囲に並ぶレストランで、パエリアを食べようと入ったのに、黒豚のフライがおいしそうだと急遽変更。食べきれなくて残りを箱詰めにして持ち帰った。

 

レストランの壁の装飾は黒豚の写真、そんなのを見ながら、その肉を食べるって悪趣味かな?

この国は南国風を強調。こんなデコレーションや、風景はポルトガルではない。

 

こんな素晴らしいタイルの模様。

 

 

これは個人の玄関入り口をのぞき見たもので、壁は高級タイルに階段は大理石。

 

町は海岸線付近は平地だが、一般家屋は急な坂道に並んでいる。

 

お店は全部閉まっているが、ウインドウショッピングをしてみると、日本製の和紙でできた毛糸?みたいなのが売られていた。

 

一軒のお屋敷の門が変わっているからのぞいてみた。

 

 

 

 

巨大な壺がゴロゴロ、まるで博物館のようだったけれどそんな標識もないし、お金持ちの道楽で集めたものかもしれない。 ただすごーいと感嘆するのみ。

 

町のラウンドアバウトの像がしゃれている。音楽の女神なのかしら?

街角の受難のキリスト像、どうしてあんな立派なガウンを着ているの?と不思議に思わないのかな?

この街には美術館もあって、ポルトガルよりも少しは文化が高いような気がするけれど、日曜日とあって開いていたのはレストランだけ。ローカルの人たちは安いレストランやパブ?など知っていて、道にあふれ出たお客が大声で話しながらアルコールを楽しんでいた。

帰りのフェリーは5時半でもポルトガルへ着けばばまだ4時半過ぎ、帰りの電車5時半には十分間に合った。

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オルニャオ(Alhau )と 帰国の途

2022-04-07 02:03:29 | ポルトガル&スペイン2022

帰国一日前、11時の電車でオルニャオへ行った。この日から天気は崩れ、雨模様。

ここにはもう5-6年前、N 子と彼女の夫君も一緒に来て、スーパーマーケットの2階にあるキャンティーンで食事をしたことがあった。何しろここの盛り付けが凄い。トレイをもって並び欲しいものを指させばお皿いっぱいの盛り付けてくれる。

 

 

 

 

 

私はサラダと小イカと野菜の煮つけ、N子はサーモンの切り身を焼いたものと野菜の付け合わせ。最後にデザートにカスタードプディングとサツマイモで作ったタートを頼み2人分トータル20ユーロ(2500円)くらい。

とっても食べきれなくて、サラダや魚など持ち帰り。

食後小雨の中を傘をさして町の散策へ繰り出した。

 

 

 

チャプリン、ボブ・マーリー、アインシュタインなどのグラフィーティはうまいと思う。

しかしこの町全体にうまいばかりの芸術的な絵ばかりでないから、困る。何となく町全体が汚く感じる。

こんな絵など上手いか下手か、好みによる。

 

 

 

 

 

これらの絵など写真か絵なのか判らない。写真だとしてもあまりに巨大で大きな建物の壁全体に描かれている。ところどころカラー付きの人々は実際にそこで働いて居る人たちだから、絵の大きさがわかるだろう。

これらはオルニャオのカウンシルがバックアップしているに違いない。

この日の夕方は今まで冷蔵庫にある食材を全部片づけるためミスターS氏にも来てもらい、食べきれなかったものは全部持って帰ってもらった。

明日朝7時に来てもらい荷物をもって空港へ直行する。この夕から翌日の朝は良く雨が降った。

このポルトガルへきている間にNHSから4度目のワクチンのオファーが3回もあり、予約せよと言うが、もう4回目をした友達によれば、予約をしなくても薬局ですぐしてもらえるとのこと。

娘婿のパトリックからは私が帰った翌日からローマへ出張で、私とジュードも一緒に連れて行くとメールが入っていた。娘はその間友達とスコットランドへホリデーに行くという。彼女の予定はずいぶん前から決まっていたから、その間ジュードの相手を覚悟していた。

帰国に際して手荷物も又エキストラにお金を払いたくないと二人で考え、私の大きなスーツケースに23KGの二人分の荷物をいれて、機内持ち込み用のスーツケースはK子さんのお宅で預かってもらうことにした。それで持って帰りたかったポルトガルのおいしいオレンジも、コートのポケットに2個突っ込んだだけ。

来年春に又来る約束をして雨の中空港へ向かった。

来る時とは雲泥の差、飛行機は3人の座席に2人がけ、イギリスへ行ってイースターを楽しもうという人はあまりいないらしい。おまけに手荷物をチェックする人も居ず、あと5㎏もオレンジを持ってこれた。残念。

無事帰国帰宅したが明日からローマへ行くため、私はこの日娘宅で泊まることになった。ただ気の毒だったのがN子の娘がコロナ感染のため家へ帰れず友達の家へ行ったこと。本当に最後までいろいろありましたなー。

 

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